ndb_error_reporter は、クラスタのバグまたはその他の問題の診断に使用できるデータノードおよび管理ノードログファイルからアーカイブを作成します。MySQL Cluster でバグのレポートを提出するときは、このユーティリティーを使用することを強くお勧めします。
次の表には、MySQL Cluster プログラム ndb_error_reporter に固有のコマンドオプションが含まれています。追加説明が表のあとにあります。ほとんどの MySQL Cluster プログラム (ndb_error_reporter を含む) に共通するオプションについては、セクション18.4.27「MySQL Cluster プログラムに共通するオプション — MySQL Cluster プログラムに共通するオプション」を参照してください。
MySQL Cluster NDB 7.3.3 より前では、ndb_error_reporter は --help
オプションをサポートしていませんでした (Bug #11756666、Bug #48606)。--connection-timeout
--dry-scp
オプションおよび --skip-nodegroup
オプションもこのリリースで追加されました (Bug #16602002)。
表 18.87 この表は、ndb_error_reporter プログラムのコマンド行オプションについて説明しています
形式 | 説明 | 追加または削除 |
---|---|---|
ノードに接続するときに待機する秒数 (これを経過するとタイムアウト)。 |
追加: NDB 7.3.3 |
|
リモートホストで scp を無効にします。テストのためのみに使用します。 |
追加: NDB 7.3.3 |
|
エラーレポートにファイルシステムデータを含めます。大量のディスク領域が使用されることがあります |
すべての MySQL 5.6 ベースリリース |
|
この ID のノードグループ内のすべてのノードをスキップします。 |
追加: NDB 7.3.3 |
使用法
ndb_error_reporter path/to/config-file [username] [options]
このユーティリティーは管理ノードホストで使用することが意図されており、管理ホスト構成ファイル (通常、config.ini
という名前です) へのパスが必要となります。必要に応じて、データノードログファイルをコピーするために、SSH を使用してクラスタのデータノードにアクセスできるユーザーの名前を指定できます。ndb_error_reporter は、実行されたディレクトリと同じディレクトリに作成されるアーカイブにそれらのすべてのファイルを含めます。アーカイブには ndb_error_report_
という名前が付けられます。ここで YYYYMMDDHHMMSS
.tar.bz2YYYYMMDDHHMMSS
は日時文字列です。
ndb_error_reporter は次に一覧されているオプションも受け入れます。
-
コマンド行形式 --connection-timeout=timeout
導入 5.6.14-ndb-7.3.3 型 整数 デフォルト 0
ノードに接続を試みるときに、タイムアウトする前にこの秒数だけ待機します。
-
コマンド行形式 --dry-scp
導入 5.6.14-ndb-7.3.3 型 ブール デフォルト TRUE
リモートホストからの scp を使用せずに ndb_error_reporter を実行します。テストにのみ使用されます。
-
コマンド行形式 --fs
型 ブール デフォルト FALSE
データノードファイルシステムを管理ホストにコピーし、それらをアーカイブに含めます。
データノードファイルシステムは圧縮されていても非常に大きいことがあるため、特にそうするように要請された場合を除き、このオプションを使用して作成したアーカイブをオラクルに送信しないでください。
-
コマンド行形式 --connection-timeout=timeout
導入 5.6.14-ndb-7.3.3 型 整数 デフォルト 0
指定したノードグループ ID を持つノードグループに属するすべてのノードをスキップします。