このテーブルには、データノードのステータスに関する情報が格納されます。このテーブルの対応する行には、クラスタ内で実行されているデータノードごとに、ノードのノード ID、ステータス、および稼働時間が示されます。起動中のノードごとに、現在の起動フェーズも示されます。
次の表に、nodes
テーブルのカラムに関する情報を示します。この表には、各カラムの名前、データ型、および簡単な説明を示します。追加情報については、表のあとに示す注記で見つけることができます。
カラム名 | 型 | 説明 |
---|---|---|
node_id |
整数 | クラスタ内のデータノードの一意のノード ID。 |
uptime |
整数 | ノードが最後に起動されてからの秒単位の時間。 |
status |
文字列 | データノードの現在のステータス。可能性のある値についてはテキストを参照してください。 |
start_phase |
整数 | データノードが起動中の場合、現在の起動フェーズ。 |
config_generation |
整数 | このデータノードで使用中のクラスタ構成ファイルのバージョン。 |
uptime
カラムは、このノードが最後に起動または再起動されてから実行している時間を秒単位で示します。これは BIGINT
値です。この数値には、ノードを起動するために実際に必要な時間が含まれます。言い換えると、このカウンタは、ndbd または ndbmtd が最初に呼び出された瞬間に実行を開始します。したがって、ノードの起動が終了していない場合でも、uptime
にゼロ以外の値が示される可能性があります。
status
カラムは、ノードの現在のステータスを示します。これは、NOTHING
、CMVMI
、STARTING
、STARTED
、SINGLEUSER
、STOPPING_1
、STOPPING_2
、STOPPING_3
、または STOPPING_4
のいずれかです。ステータスが STARTING
の場合は、start_phase
カラムで現在の起動フェーズを確認できます (このセクションの後半を参照してください)。クラスタがシングルユーザーモードになっているときは、すべてのデータノードの status
カラムに SINGLEUSER
が表示されます (セクション18.5.8「MySQL Cluster のシングルユーザーモード」を参照してください)。STOPPING
状態のいずれかが表示されても、必ずしもノードがシャットダウン中であることを意味していませんが、それよりも新しい状態に移行していることを意味している可能性があります。たとえば、クラスタをシングルユーザーモードにしている場合、ステータスが SINGLEUSER
に変更される前に、データノードの状態が一時的に STOPPING_2
としてレポートされることがあります。
start_phase
カラムでは、ndb_mgm クライアントの
コマンドの出力で使用されるものと同じ範囲の値が使用されます (セクション18.5.2「MySQL Cluster 管理クライアントのコマンド」を参照してください)。ノードが現在起動中でない場合、このカラムは node_id
STATUS0
を示します。MySQL Cluster の起動フェーズの説明を含むリストについては、セクション18.5.1「MySQL Cluster の起動フェーズのサマリー」を参照してください。
config_generation
カラムは、各データノードで有効になっているクラスタ構成のバージョンを示します。これは、構成パラメータの変更を行うために、クラスタのローリング再起動を実行する際に役立つことがあります。たとえば、次の SELECT
ステートメントの出力から、ノード 1、2、4 では最新バージョンのクラスタ構成 (6
) が使用されているが、ノード 3 ではまだ使用されていないことを確認できます。
mysql> USE ndbinfo;
Database changed
mysql> SELECT * FROM nodes;
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| node_id | uptime | status | start_phase | config_generation |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| 1 | 10462 | STARTED | 0 | 6 |
| 2 | 10460 | STARTED | 0 | 6 |
| 3 | 10457 | STARTED | 0 | 5 |
| 4 | 10455 | STARTED | 0 | 6 |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
2 rows in set (0.04 sec)
したがって、上記で示したケースでは、クラスタのローリング再起動を完了するために、ノード 3 を再起動するようにしてください。
このテーブルでは、停止されたノードは考慮されません。MySQL Cluster が 4 つのデータノード (ノード ID 1、2、3、4) を持ち、すべてのノードが正常に実行されていると仮定すると、このテーブルにはデータノードごとに 1 行ずつの 4 つの行 が格納されます。
mysql> USE ndbinfo;
Database changed
mysql> SELECT * FROM nodes;
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| node_id | uptime | status | start_phase | config_generation |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| 1 | 11776 | STARTED | 0 | 6 |
| 2 | 11774 | STARTED | 0 | 6 |
| 3 | 11771 | STARTED | 0 | 6 |
| 4 | 11769 | STARTED | 0 | 6 |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
4 rows in set (0.04 sec)
ノードのいずれかをシャットダウンすると、この SELECT
ステートメントの出力には、次に示すように、まだ実行中のノードのみが表示されます。
ndb_mgm> 2 STOP
Node 2: Node shutdown initiated
Node 2: Node shutdown completed.
Node 2 has shutdown.
mysql> SELECT * FROM nodes;
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| node_id | uptime | status | start_phase | config_generation |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
| 1 | 11807 | STARTED | 0 | 6 |
| 3 | 11802 | STARTED | 0 | 6 |
| 4 | 11800 | STARTED | 0 | 6 |
+---------+--------+---------+-------------+-------------------+
3 rows in set (0.02 sec)