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MySQL 8.0 リファレンスマニュアル
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13.1.22 CREATE TRIGGER ステートメント

CREATE
    [DEFINER = user]
    TRIGGER trigger_name
    trigger_time trigger_event
    ON tbl_name FOR EACH ROW
    [trigger_order]
    trigger_body

trigger_time: { BEFORE | AFTER }

trigger_event: { INSERT | UPDATE | DELETE }

trigger_order: { FOLLOWS | PRECEDES } other_trigger_name

このステートメントは、新しいトリガーを作成します。 トリガーとは、テーブルに関連付けられ、そのテーブルに対して特定のイベントが発生するとアクティブ化される名前付きデータベースオブジェクトのことです。 トリガーは、tbl_name という名前のテーブルに関連付けられます。これは、永続的なテーブルを指す必要があります。 トリガーを TEMPORARY テーブルまたはビューに関連付けることはできません。

トリガー名はスキーマの名前空間内に存在します。つまり、すべてのトリガーがスキーマ内で一意の名前を持つ必要があります。 異なるスキーマ内のトリガーは同じ名前を持つことができます。

このセクションでは、CREATE TRIGGER 構文について説明します。 詳細は、セクション25.3.1「トリガーの構文と例」を参照してください。

CREATE TRIGGER には、このトリガーに関連付けられたテーブルに対する TRIGGER 権限が必要です。 DEFINER 句が存在する場合、セクション25.6「ストアドオブジェクトのアクセス制御」 で説明されているように、必要な権限は user の値によって異なります。 バイナリロギングが有効になっている場合は、セクション25.7「ストアドプログラムバイナリロギング」 で説明されているように、CREATE TRIGGERSUPER 権限が必要になることがあります。

DEFINER 句は、このセクションのあとの方で説明されているように、トリガーのアクティブ化時にアクセス権限を確認するときに使用されるセキュリティーコンテキストを決定します。

trigger_time は、このトリガーのアクション時間です。 これは、トリガーが各行の変更の前またはあとにアクティブ化されることを示す BEFORE または AFTER にすることができます。

基本的なカラム値チェックはトリガーのアクティブ化の前に行われるため、BEFORE トリガーを使用して、カラムタイプに不適切な値を有効な値に変換することはできません。

trigger_event は、このトリガーをアクティブ化する操作の種類を示します。 次の trigger_event 値が許可されます。

  • INSERT: トリガーは、新しい行がテーブルに挿入されるたびにアクティブ化されます (たとえば、INSERTLOAD DATA および REPLACE ステートメントを使用)。

  • UPDATE: トリガーは、(UPDATE ステートメントなどを使用して) 行が変更されるたびにアクティブ化されます。

  • DELETE: トリガーは、(DELETE ステートメントや REPLACE ステートメントなどを使用して) 行がテーブルから削除されるたびにアクティブになります。 テーブルに対する DROP TABLE および TRUNCATE TABLE ステートメントは、DELETE を使用しないため、このトリガーをアクティブ化しません。 また、パーティションを削除しても DELETE トリガーはアクティブ化されません。

trigger_event は、トリガーをアクティブ化する SQL ステートメントのリテラル型を表しているのではなく、テーブル操作の種類を表しています。 たとえば、INSERT トリガーは、INSERT ステートメントだけでなく、LOAD DATA ステートメントでもアクティブ化されます。それは、どちらのステートメントもテーブルに行を挿入するためです。

この混乱を招く可能性がある例として、INSERT INTO ... ON DUPLICATE KEY UPDATE ... 構文があります。すべての行で BEFORE INSERT トリガーがアクティブ化されたあと、その行に重複キーが存在したかどうかに応じて、AFTER INSERT トリガーだけか、または BEFORE UPDATE トリガーと AFTER UPDATE トリガーの両方がアクティブ化されます。

注記

カスケードされた外部キーアクションはトリガーをアクティブ化しません。

同じトリガーイベントおよびアクション時間を持つ特定のテーブルに対して複数のトリガーを定義できます。 たとえば、1 つのテーブルに対して 2 つの BEFORE UPDATE トリガーを定義できます。 デフォルトでは、同じトリガーイベントおよびアクション時間を持つトリガーは、作成された順序で実行されます。 トリガー順序に影響を与えるには、FOLLOWS または PRECEDES を示す trigger_order 句と、同じトリガーイベントおよびアクション時間を持つ既存のトリガーの名前を指定します。 FOLLOWS を指定すると、新しいトリガーは既存のトリガーのあとに実行されます。 PRECEDES を指定すると、新しいトリガーは既存のトリガーの前に実行されます。

trigger_body は、トリガーがアクティブ化されるときに実行されるステートメントです。 複数のステートメントを実行するには、BEGIN ... END 複合ステートメント構造構文を使用します。 これにより、ストアドルーチン内で許可されているものと同じステートメントを使用することもできます。 セクション13.6.1「BEGIN ... END 複合ステートメント」を参照してください。 一部のステートメントは、トリガー内では許可されません。セクション25.8「ストアドプログラムの制約」を参照してください。

トリガー本体内では、エイリアス OLDNEW を使用して、対象テーブル (そのトリガーに関連付けられたテーブル) 内のカラムを参照できます。 OLD.col_name は、更新または削除される前の既存の行のカラムを示します。 NEW.col_name は、挿入された新しい行、または更新されたあとの既存の行のカラムを示します。

トリガーは、NEW.col_name または OLD.col_name を使用して生成されたカラムを参照することはできません。 生成されるカラムの詳細は、セクション13.1.20.8「CREATE TABLE および生成されるカラム」 を参照してください。

MySQL は、トリガーが作成されたときの有効な sql_mode システム変数の設定を格納し、トリガーが実行を開始したときの現在のサーバー SQL モードには関係なく、常にそのトリガー本体を強制的にこの設定で実行します。

DEFINER 句は、トリガーのアクティブ化時にアクセス権限を確認するときに使用される MySQL アカウントを指定します。 DEFINER 句が存在する場合、user 値は'user_name'@'host_name'CURRENT_USER または CURRENT_USER() として指定された MySQL アカウントである必要があります。 許可される user 値は、セクション25.6「ストアドオブジェクトのアクセス制御」 で説明されているように、保持する権限によって異なります。 トリガーセキュリティの詳細は、そのセクションも参照してください。

DEFINER 句を省略すると、デフォルトの定義者は CREATE TRIGGER ステートメントを実行するユーザーになります。 これは、明示的に DEFINER = CURRENT_USER を指定するのと同じです。

MySQL は、トリガー権限を確認するときに、DEFINER ユーザーを次のように考慮します。

  • CREATE TRIGGER の時点で、このステートメントを発行するユーザーには TRIGGER 権限が必要です。

  • トリガーのアクティブ化時、権限は DEFINER ユーザーに対して確認されます。 このユーザーには、次の権限が必要です。

    • 対象テーブルに対する TRIGGER 権限。

    • テーブルカラムへの参照がトリガー本体内の OLD.col_name または NEW.col_name を使用して発生した場合は、対象テーブルに対する SELECT 権限。

    • テーブルカラムがトリガー本体内の SET NEW.col_name = value 割り当てのターゲットである場合は、対象テーブルに対する UPDATE 権限。

    • その他のどのような権限も、通常、そのトリガーによって実行されるステートメントに必要です。

トリガー本体内で、CURRENT_USER 関数は、トリガーのアクティブ化時に権限を確認するために使用されるアカウントを返します。 これは、そのトリガーがアクティブ化される原因となるアクションを実行したユーザーではなく、DEFINER ユーザーです。 トリガー内のユーザー監査については、セクション6.2.22「SQL ベースのアカウントアクティビティ監査」を参照してください。

LOCK TABLES を使用してトリガーを含むテーブルをロックした場合は、LOCK TABLES とトリガーで説明されているように、そのトリガー内で使用されているテーブルもロックされます。

トリガーの使用の詳細は、セクション25.3.1「トリガーの構文と例」を参照してください。