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ndb_mgm は、クラスタログおよびノードログに関連する多数の管理コマンドをサポートしています。 次のリストで、node_id
はストレージノード ID またはキーワード ALL
のいずれかを示します。これは、コマンドをすべてのクラスタデータノードに適用する必要があることを示します。
-
CLUSTERLOG ON
クラスタログをオンにします。
-
CLUSTERLOG OFF
クラスタログをオフにします。
-
CLUSTERLOG INFO
クラスタログの設定に関する情報を提供します。
-
node_id
CLUSTERLOGcategory
=threshold
threshold
以下の優先度を持つcategory
のイベントをクラスタログに記録します。 -
CLUSTERLOG FILTER
severity_level
指定された
severity_level
のイベントのクラスタロギングを切り換えます。
次の表では、クラスタログカテゴリのしきい値の (すべてのデータノードの) デフォルト設定について説明します。 イベントの優先度が優先度のしきい値以下である場合は、そのイベントがクラスタログにレポートされます。
イベントはデータノードごとに報告され、しきい値はノードごとに異なる値に設定できます。
表 23.52 クラスタログカテゴリ (デフォルトのしきい値設定)
カテゴリ | デフォルトのしきい値 (すべてのデータノード) |
---|---|
STARTUP |
7 |
SHUTDOWN |
7 |
STATISTICS |
7 |
CHECKPOINT |
7 |
NODERESTART |
7 |
CONNECTION |
7 |
ERROR |
15 |
INFO |
7 |
STATISTICS
カテゴリは、役に立つデータを大量に提供できます。 詳細は、セクション23.5.3.3「NDB Cluster 管理クライアントでの CLUSTERLOG STATISTICS の使用」を参照してください。
しきい値は、各カテゴリ内のイベントをフィルタ処理するために使用されます。 たとえば、優先度が 3 の STARTUP
イベントのログは、STARTUP
のしきい値が 3 以上に設定されていなければ記録されません。 しきい値が 3 の場合は、優先度が 3 以下のイベントのみが送信されます。
次の表は、イベントの重大度レベルを示しています。
これらは、使用されることもマップされることもない LOG_EMERG
と LOG_NOTICE
を除く、Unix の syslog
レベルに対応します。
表 23.53 イベントの重大度
重大度レベル値 | 重大度 | 説明 |
---|---|---|
1 | ALERT |
すぐに修正するべき状況 (システムデータベースの破損など) |
2 | CRITICAL |
クリティカルな状況 (デバイスエラーやリソース不足など) |
3 | ERROR |
修正するべき状況 (構成エラーなど) |
4 | WARNING |
エラーではないが、特別な処理が必要な可能性がある状況 |
5 | INFO |
情報メッセージ |
6 | DEBUG |
NDBCLUSTER の開発で使用されるデバッグメッセージ |
イベント重大度レベルは、CLUSTERLOG FILTER
を使用することでオンとオフを切り替えることができます (上記を参照してください)。 重大度レベルをオンにすると、優先度がカテゴリしきい値以下であるすべてのイベントがログに記録されます。 重大度レベルをオフにすると、その重大度レベルに属するイベントはログに記録されません。
クラスタログレベルは、ndb_mgmd ごとに、スクライバ単位で設定されます。 つまり、複数の管理サーバーを持つ NDB Cluster では、ある管理サーバーに接続されている ndb_mgm のインスタンスで CLUSTERLOG
コマンドを使用すると、その管理サーバーによって生成されたログにのみ影響し、ほかの管理サーバーによって生成されたログには影響しません。 また、管理サーバーの 1 台が再起動されると、その管理サーバーで生成されたログのみが、再起動によって発生したログレベルのリセットによる影響を受けます。