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2.9.5 開発ソースツリーを使用して MySQL をインストールする

このセクションでは、GitHub でホストされている最新の開発ソースコードから MySQL をインストールする方法について説明します。 このリポジトリホスティングサービスから MySQL Server ソースコードを取得するには、ローカルの MySQL Git リポジトリを設定します。

GitHub では、MySQL Server およびその他の MySQL プロジェクトは MySQL ページにあります。 MySQL Server プロジェクトは、複数の MySQL シリーズのブランチを含む単一のリポジトリです。

MySQL は、2014 年 9 月に正式に GitHub に参加しました。 MySQL の GitHub への移動の詳細は、MySQL Release Engineering ブログ MySQL on GitHub のお知らせを参照してください。

• 開発ソースからのインストールの前提条件

• MySQL Git リポジトリのセットアップ

開発ソースからのインストールの前提条件

開発ソースツリーから MySQL をインストールするには、システムが セクション2.9.2「ソースインストールの前提条件」 にリストされているツール要件を満たしている必要があります。

MySQL Git リポジトリのセットアップ

マシンに MySQL Git リポジトリを設定するには:

1. MySQL Git リポジトリをマシンにクローニングします。 次のコマンドは、MySQL Git リポジトリを mysql-server という名前のディレクトリにクローニングします。 接続速度によっては、初期ダウンロードの完了に時間がかかる場合があります。

   ~$ git clone https://github.com/mysql/mysql-server.git
   Cloning into 'mysql-server'...
   remote: Counting objects: 1198513, done.
   remote: Total 1198513 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 1198513
   Receiving objects: 100% (1198513/1198513), 1.01 GiB | 7.44 MiB/s, done.
   Resolving deltas: 100% (993200/993200), done.
   Checking connectivity... done.
   Checking out files: 100% (25510/25510), done.

2. クローニング操作が完了すると、ローカルの MySQL Git リポジトリは次のようになります。

   ~$ cd mysql-server
   ~/mysql-server$ ls
   client             extra                mysys              storage
   cmake              include              packaging          strings
   CMakeLists.txt     INSTALL              plugin             support-files
   components         libbinlogevents      README             testclients
   config.h.cmake     libbinlogstandalone  router             unittest
   configure.cmake    libmysql             run_doxygen.cmake  utilities
   Docs               libservices          scripts            VERSION
   Doxyfile-ignored   LICENSE              share              vio
   Doxyfile.in        man                  sql                win
   doxygen_resources  mysql-test           sql-common

3. git branch -r コマンドを使用して、MySQL リポジトリのリモート追跡ブランチを表示します。

   ~/mysql-server$ git branch -r
     origin/5.5
     origin/5.6
     origin/5.7
     origin/8.0
     origin/HEAD -> origin/8.0
     origin/cluster-7.2
     origin/cluster-7.3
     origin/cluster-7.4
     origin/cluster-7.5
     origin/cluster-7.6

4. ローカルリポジトリでチェックアウトされているブランチを表示するには、git branch コマンドを発行します。 MySQL Git リポジトリをクローニングすると、最新の MySQL GA ブランチが自動的にチェックアウトされます。 アスタリスクはアクティブなブランチを示します。

   ~/mysql-server$ git branch
   * 8.0

5. 以前の MySQL ブランチをチェックアウトするには、ブランチ名を指定して git checkout コマンドを実行します。 たとえば、MySQL 5.7 ブランチをチェックアウトするには:

   ~/mysql-server$ git checkout 5.7
   Checking out files: 100% (9600/9600), done.
   Branch 5.7 set up to track remote branch 5.7 from origin.
   Switched to a new branch '5.7'

6. MySQL Git リポジトリを最初にセットアップしたあとの変更を取得するには、更新したいブランチに切り替えて git pull コマンドを発行します。

   ~/mysql-server$ git checkout 8.0
   ~/mysql-server$ git pull

   コミット履歴を調べるには、git log オプションを使用します。

   ~/mysql-server$ git log

   GitHub MySQL サイトでコミット履歴とソースコードを参照することもできます。

   質問がある変更またはコードが表示された場合は、MySQL Community Slack に問い合せてください。 パッチの貢献については、MySQL Server への貢献を参照してください。

7. MySQL Git リポジトリをクローニングしてビルドするブランチをチェックアウトしたら、MySQL Server をソースコードからビルドできます。 説明はセクション2.9.4「標準ソース配布を使用して MySQL をインストールする」にありますが、配布の取得およびアンパックに関する部分はスキップします。

   本番環境マシン上の配布ソースツリーからのビルドをインストールする場合は注意が必要です。 インストールコマンドが、ライブリリースインストールを上書きすることがあります。 MySQL がインストール済みであり、それを上書きしたくない場合は、CMAKE_INSTALL_PREFIX、MYSQL_TCP_PORT、および MYSQL_UNIX_ADDR オプションの値を、本番環境サーバーで使用したものとは異なるものにして、CMake を実行します。 複数のサーバーが相互に干渉することを防ぐ方法の詳細は、セクション5.8「1 つのマシン上での複数の MySQL インスタンスの実行」を参照してください。

   新しいインストールを厳密に検証します。 たとえば、新機能をクラッシュさせてみてください。 make test の実行から始めてみてください。 The MySQL Test Suiteを参照してください。