Solaris および OpenSolaris の MySQL は、さまざまな形式で使用可能です。
ネイティブの Solaris PKG 形式を使用するインストールの詳細は、セクション2.7.1「Solaris PKG を使用して Solaris に MySQL をインストールする」を参照してください。
OpenSolaris では、SMF 管理コマンドを使用してインストールを制御できるように、標準パッケージリポジトリに、Service Management Framework (SMF) のエントリを含む OpenSolaris 用に特別にビルドされた MySQL パッケージが含まれます。詳細については、セクション2.7.2「IPS を使用して MySQL を OpenSolaris にインストールする」を参照してください。
標準の
tar
バイナリインストールを使用するには、セクション2.2「一般的なバイナリを使用した MySQL の Unix/Linux へのインストール」の注記を参照してください。インストール前後に必要となる可能性のある、Solaris 固有の注記については、このセクションの最後の注記およびヒントをチェックしてください。
tarball または PKG 形式の Solaris 用のバイナリ MySQL 配布を取得するには、https://dev.mysql.com/downloads/mysql/5.6.html にアクセスしてください。
MySQL を Solaris にインストールして使用する上で知っておくべき追加の注記:
-
MySQL を
mysql
ユーザーおよびグループで使用する場合は、groupadd コマンドおよび useradd コマンドを使用します。groupadd mysql useradd -g mysql mysql
-
MySQL をバイナリの tarball 配布で Solaris にインストールする場合、MySQL の配布をアンパックする前にすでに問題が生じることがあります。これは Solaris の tar が長いファイル名を扱えないためです。これは、MySQL をアンパックするときにエラーが表示される場合があることを意味します。
これが発生したら、GNU tar (gtar) を使用して配布をアンパックする必要があります。Solaris 10 および OpenSolaris では、gtar は通常
/usr/sfw/bin/gtar
に置かれていますが、デフォルトのパス定義に含まれていない場合があります。 Solaris 10 を x86_64 で使用する場合、
InnoDB
ファイルをforcedirectio
オプションで保持するファイルシステムをマウントするようにしてください。(デフォルトではこのオプションなしでマウントされます。)そうしないとInnoDB
ストレージエンジンをこのプラットフォームで使用した場合性能が大幅に劣化します。MySQL を自動的に起動する場合は、
support-files/mysql.server
を/etc/init.d
にコピーして、それに/etc/rc3.d/S99mysql.server
という名前のシンボリックリンクを作成します。-
あまりにも多くのプロセスが急激に mysqld に接続を試みた場合、MySQL ログに次のエラーが記録されます。
Error in accept: Protocol error
この問題の回避策としてサーバーを
--back_log=50
オプションで起動するとよいでしょう。 Solaris でコアファイルの生成を構成するには、coreadm コマンドを使用します。
setuid()
アプリケーションでコアを生成するとセキュリティー上の問題があるため、デフォルトでは Solaris はsetuid()
プログラムではコアファイルをサポートしません。ただし、この動作は coreadm を使用して変更できます。現在のユーザーに対してsetuid()
コアファイルを有効にすると、モード 600 を使用して生成され、スーパーユーザーによって所有されます。