バイナリ tarball 配布ではなく、ネイティブの Solaris PKG 形式を使用して、バイナリパッケージを使用して MySQL を Solaris および OpenSolaris にインストールできます。
このパッケージを使用するには、対応する mysql-VERSION-solaris10-PLATFORM.pkg.gz
ファイルをダウンロードしてから圧縮解除します。例:
shell> gunzip mysql-5.6.23-solaris10-x86_64.pkg.gz
新しいパッケージをインストールするには、pkgadd を使用して画面の指示に従います。この操作を実行するにはルート権限が必要です。
shell> pkgadd -d mysql-5.6.23-solaris10-x86_64.pkg
The following packages are available:
1 mysql MySQL Community Server (GPL)
(i86pc) 5.6.23
Select package(s) you wish to process (or 'all' to process
all packages). (default: all) [?,??,q]:
PKG インストーラは、必要なすべてのファイルおよびツールをインストールし、そのあとデータベースが存在しない場合はデータベースを初期化します。インストールを完了するには、インストールの最後の指示に示されるように、MySQL のルートパスワードを設定してください。あるいは、インストールに同梱されている mysql_secure_installation スクリプトを実行することもできます。
デフォルトでは、PKG パッケージは MySQL をルートパス /opt/mysql
にインストールします。インストールのルートパスを変更できるのは pkgadd を使用している場合のみで、これを使用すると MySQL を異なる Solaris ゾーンにインストールできます。特定のディレクトリにインストールする必要がある場合は、バイナリの tar ファイルの配布を使用してください。
pkg
インストーラは、適切な MySQL スタートアップスクリプトを /etc/init.d/mysql
にコピーします。MySQL を自動的にスタートアップおよびシャットダウンできるようにするためには、このファイルと init スクリプトディレクトリとの間にリンクを作成してください。たとえば、MySQL の安全なスタートアップおよびシャットダウンを確実にするには、次のコマンドを使用して適切なリンクを追加します。
shell> ln /etc/init.d/mysql /etc/rc3.d/S91mysql
shell> ln /etc/init.d/mysql /etc/rc0.d/K02mysql
MySQL を削除する場合、インストールされるパッケージ名は mysql
です。これを pkgrm コマンドと合わせて使用してインストールを削除できます。
Solaris パッケージファイル形式を使用している場合にアップグレードするには、更新パッケージをインストールする前に既存のインストールを削除する必要があります。パッケージを削除しても既存のデータベース情報は削除されません。サーバー、バイナリ、およびサポートファイルのみが削除されます。したがって、通常のアップグレード手順は次のようになります。
shell> mysqladmin shutdown
shell> pkgrm mysql
shell> pkgadd -d mysql-5.6.23-solaris10-x86_64.pkg
shell> mysqld_safe &
shell> mysql_upgrade
アップグレードを実行する前に、セクション2.11「MySQL のアップグレードとダウングレード」の注記を確認してください。