スレーブは、次の 2 つの条件のいずれかが true の場合にのみ、テーブルオプションを検査して評価します。
一致するデータベースオプションが見つからなかった。
1 つ以上のデータベースオプションが見つかり、前のセクションで説明したルール (セクション17.2.3.1「データベースレベルレプリケーションオプションおよびバイナリロギングオプションの評価」を参照) に従って、「実行」条件に達していると評価された。
最初に、予備条件として、スレーブはステートメントベースレプリケーションが有効であるかどうかを検査します。そうである場合、かつステートメントがストアドファンクション内にある場合には、スレーブはステートメントを実行して終了します。行ベースレプリケーションが有効である場合、スレーブはステートメントがマスター上のストアドファンクション内にあるかどうかがわからないため、この条件は適用されません。
ステートメントベースレプリケーションの場合、レプリケーションイベントがステートメントを表現します (あるイベントを構成するすべての変更が単一 SQL ステートメントに関連付けられています)。行ベースレプリケーションの場合、各イベントが単一テーブル行内の変更を表現します (このため、UPDATE mytable SET mycol = 1
などの単一ステートメントが多くの行ベースイベントを生成する場合があります)。イベントの観点から見ると、テーブルオプションを検査するプロセスは行ベースおよびステートメントベースレプリケーションの両方について同じです。
このポイントに到達して、テーブルオプションがない場合には、スレーブは単純にすべてのイベントを実行します。--replicate-do-table
または --replicate-wild-do-table
オプションがある場合は、それが実行すべきイベントの場合、イベントはこれらのいずれかに一致する必要があります。そうでない場合、無視されます。--replicate-ignore-table
または --replicate-wild-ignore-table
オプションがある場合、これらのオプションのいずれかに一致するものを除いてすべてのイベントが実行されます。このプロセスを次の図に示します。

次の手順で、この評価の詳細について説明します。
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テーブルオプションがありますか ?
はい 手順 2 に進みます。
いいえ イベントを実行して終了します。
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--replicate-do-table
オプションはありますか ?-
はい テーブルはそれらのいずれかに一致しますか ?
はい イベントを実行して終了します。
いいえ 手順 3 に進みます。
いいえ 手順 3 に進みます。
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--replicate-ignore-table
オプションはありますか ?-
はい テーブルはそれらのいずれかに一致しますか ?
はい イベントを無視して終了します。
いいえ 手順 4 に進みます。
いいえ 手順 4 に進みます。
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--replicate-wild-do-table
オプションはありますか ?-
はい テーブルはそれらのいずれかに一致しますか ?
はい イベントを実行して終了します。
いいえ 手順 5 に進みます。
いいえ 手順 5 に進みます。
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--replicate-wild-ignore-table
オプションはありますか ?-
はい テーブルはそれらのいずれかに一致しますか ?
はい イベントを無視して終了します。
いいえ 手順 6 に進みます。
いいえ 手順 6 に進みます。
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--replicate-do-table
または--replicate-wild-do-table
オプションはありますか ?はい イベントを無視して終了します。
いいえ イベントを実行して終了します。