Unix の MySQL 配布には、mysql.server というスクリプトがあります。System V スタイルの実行ディレクトリを使用してシステムサービスの起動および停止を行う、Linux および Solaris などのシステムで使用できます。MySQL の OS X Startup Item でも使用されます。
mysql.server は、MySQL インストールディレクトリの support-files
または MySQL のソース配布にあります。
Linux の RPM パッケージ (MySQL-server-
) を使用する場合は、mysql.server スクリプトは VERSION
.rpm/etc/init.d
ディレクトリに mysql
という名前でインストールされます。それを手動でインストールする必要はありません。Linux RPM パッケージに関する詳細は、セクション2.5.5「RPM パッケージを使用して MySQL を Linux にインストールする」を参照してください。
ベンダーによっては、起動スクリプトを mysqld のような別名でインストールする RPM パッケージを提供している場合もあります。
MySQL をソース配布から、あるいは mysql.server を自動的にインストールしないバイナリの配布形式を使用してインストールする場合、それを手動でインストールできます。手順はセクション2.10.1.2「MySQL を自動的に起動および停止する」を参照してください。
mysql.server は、オプションファイルの [mysql.server]
セクションおよび [mysqld]
セクションからオプションを読み取ります。下位互換性のため、[mysql_server]
セクションも読み取りますが、MySQL 5.6 を使用する場合は、このようなセクションは [mysql.server]
に名前変更するようにしてください。
mysql.server は次のオプションをサポートします。
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MySQL インストールディレクトリへのパス。
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MySQL データディレクトリへのパス。
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サーバーがプロセス ID を書き込むべきファイルのパス名。
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--service-startup-timeout=
seconds
サーバーの起動を確認するために待機する秒数。サーバーがこの時間内に起動しない場合、mysql.server はエラーで終了します。デフォルト値は 900 です。0 の値は、起動をまったく待機しないことを意味します。負の値はいつまでも (タイムアウトなしで) 待機することを意味します。
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mysqld_safe を使用してサーバーを起動します。これはデフォルトです。
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mysqld を実行する際に使用するログインユーザー名。