オプションファイルをサポートするほとんどの MySQL プログラムは、次のオプションを処理します。それらはオプションファイルの処理に影響するため、オプションファイルではなくコマンド行で指定する必要があります。これらのオプションはそれぞれ、正しく機能するためにはほかのオプションより前に指定する必要があります。ただし、次の例外があります。
--print-defaults
は、--defaults-file
または--defaults-extra-file
の直後に使用できます。Windows では、サーバーが
--defaults-file
および--install
オプションで起動される場合、--install
が最初でなければなりません。セクション2.3.5.7「Windows のサービスとして MySQL を起動する」を参照してください。
ファイル名を指定する場合、「~
」 シェルメタキャラクタは想定どおり解釈されない場合があるため、使用を避けるようにしてください。
-
--defaults-extra-file=
file_name
このオプションファイルは、グローバルオプションファイルのあとに読み取りますが、(UNIX では) ユーザーオプションファイルの前に読み取るようにしてください。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。
file_name
は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。 -
指定されたオプションファイルのみ使用します。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。
file_name
は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。 -
通常のオプショングループだけでなく、通常の名前に
str
のサフィクスが付いたグループも読み取ります。たとえば、mysql クライアントは通常[client]
グループおよび[mysql]
グループを読み取ります。--defaults-group-suffix=_other
オプションを指定した場合、mysql は[client_other]
グループおよび[mysql_other]
グループも読み取ります。 -
指名されたログインパスから
.mylogin.cnf
ログインファイルのオプションを読み取ります。「ログインパス」は、host
、user
、およびpassword
という限定されたオプションのセットのみを許可するオプショングループです。ログインパスは、サーバーホストおよびそのサーバーで認証するための認証情報を示す値のセットであると考えてください。ログインパスファイルを作成するには、mysql_config_editor ユーティリティーを使用します。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください。このオプションは MySQL 5.6.6 で追加されました。 -
オプションファイルを読み取りません。オプションファイルから不明のオプションを読み取ることが原因でプログラムの起動に失敗する場合、
--no-defaults
を使用して、オプションを読み取らないようにすることができます。例外として、
.mylogin.cnf
ファイルは、存在する場合はすべての場合に読み取られます。これにより、--no-defaults
が使用された場合に、コマンド行よりも安全な方法でパスワードを指定できます。(.mylogin.cnf
は mysql_config_editor ユーティリティーによって作成されます。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください)。 -
プログラム名と、オプションファイルから受け取るすべてのオプションを出力します。