mysql_config は、MySQ クライアントをコンパイルして MySQL に接続するのに有用な情報を提供します。シェルスクリプトであるため、Unix および Unix 類似システムでのみ使用可能です。
mysql_config は次のオプションをサポートします。
-
libmysqlclient
ライブラリのコンパイルに使用される、インクルードファイルを検索するための C コンパイラフラグおよび重要なコンパイラフラグおよび定義。返されるオプションは、ライブラリが作成されたときに使用された特定のコンパイラに結びついており、ユーザー自身のコンパイラ設定ではクラッシュする場合があります。インクルードパスのみを含むより移植性の高いオプションには、--include
を使用します。 -
--cflags
と同様ですが、C++ コンパイラフラグ用です。このオプションは MySQL 5.6.4 で追加されました。 -
MySQL インクルードファイルを検出するためのコンパイラオプション。
-
MySQL 組み込みサーバーにリンクするために必要なライブラリおよびオプション。
-
MySQL クライアントライブラリにリンクするために必要なライブラリおよびオプション。
-
スレッドセーフな MySQL クライアントライブラリにリンクするために必要なライブラリおよびオプション。In MySQL 5.6 ではすべてのクライアントライブラリはスレッドセーフであるため、このオプションを使用する必要はありません。すべての場合に
--libs
オプションを使用できます。 -
MySQL の構成時に定義される、デフォルトのプラグインディレクトリパス名。
-
MySQL の構成時に定義される、デフォルトの TCP/IP ポート番号。
-
MySQL の構成時に定義される、デフォルトの Unix ソケットファイル。
-
MySQL 配布のバージョン番号。
mysql_config をオプションなしで呼び出すと、サポートされるすべてのオプションおよびそれらの値のリストが表示されます。
shell> mysql_config
Usage: /usr/local/mysql/bin/mysql_config [options]
Options:
--cflags [-I/usr/local/mysql/include/mysql -mcpu=pentiumpro]
--include [-I/usr/local/mysql/include/mysql]
--libs [-L/usr/local/mysql/lib/mysql -lmysqlclient
-lpthread -lm -lrt -lssl -lcrypto -ldl]
--libs_r [-L/usr/local/mysql/lib/mysql -lmysqlclient_r
-lpthread -lm -lrt -lssl -lcrypto -ldl]
--socket [/tmp/mysql.sock]
--port [3306]
--version [5.6.11]
--libmysqld-libs [-L/usr/local/mysql/lib/mysql -lmysqld
-lpthread -lm -lrt -lssl -lcrypto -ldl -lcrypt]
コマンド行で、逆引用符を使用して mysql_config を使用して、特定のオプションに対して生成される出力を含めることができます。たとえば。MySQL クライアントプログラムのコンパイルおよびリンクを行うには、mysql_config を次のように使用します。
shell> gcc -c `mysql_config --cflags` progname.c
shell> gcc -o progname progname.o `mysql_config --libs`