mysql は次のオプションをサポートします。これらはコマンド行またはオプションファイルの [mysql]
グループおよび [client]
グループで指定できます。MySQL プログラムによって使用されるオプションファイルの詳細については、セクション4.2.6「オプションファイルの使用」を参照してください。
表 4.5 mysql のオプション
オプション名 | 説明 | 導入 |
---|---|---|
--auto-rehash | 自動リハッシュを有効化 | |
--auto-vertical-output | 結果セットの垂直形式での表示を有効化 | |
--batch | 履歴ファイルを使用しない | |
--binary-mode | \r\n の \n への変換および \0 をクエリーの終端として処理することを無効化 | 5.6.3 |
--bind-address | 指定されたネットワークインタフェースを使用して MySQL サーバーに接続 | 5.6.1 |
--character-sets-dir | 文字セットがインストールされているディレクトリ | |
--column-names | 結果にカラム名を記述 | |
--column-type-info | 結果セットのメタデータを表示 | |
--comments | サーバーに送信されたステートメント内のコメントを保持するか削除するか | |
--compress | クライアントとサーバー間で送信される情報をすべて圧縮 | |
--connect-expired-password | クライアントが期限切れパスワードのサンドボックスモードを処理できることをサーバーに指示。 | 5.6.12 |
--connect_timeout | 接続タイムアウトまでの秒数 | |
--database | 使用されるべきデータベース | |
--debug | デバッグのログを書き込み | |
--debug-check | プログラムの終了時にデバッグ情報を出力 | |
--debug-info | プログラムの終了時に、デバッグ情報、メモリー、および CPU の統計を出力 | |
--default-auth | 使用する認証プラグイン | |
--default-character-set | デフォルト文字セットを指定 | |
--defaults-extra-file | 通常のオプションファイルに加えてオプションファイルを読み取る | |
--defaults-file | 指名されたオプションファイルのみを読み取る | |
--defaults-group-suffix | オプショングループのサフィクス値 | |
--delimiter | ステートメント区切り文字を設定 | |
--enable-cleartext-plugin | 平文の認証プラグインを有効化 | 5.6.7 |
--execute | ステートメントを実行して終了 | |
--force | SQL エラーが発生しても続行 | |
--help | ヘルプメッセージを表示して終了 | |
--histignore | ロギングに関してどのステートメントを無視するかを指定するパターン | 5.6.8 |
--host | 指定されたホスト上で MySQL サーバーに接続 | |
--html | HTML 出力を生成 | |
--ignore-spaces | 関数名のあとのスペースを無視 | |
--init-command | 接続後に実行する SQL ステートメント | |
--line-numbers | エラーの行番号を書き込み | |
--local-infile | LOAD DATA INFILE で LOCAL 機能を有効化または無効化 | |
--login-path | ログインパスオプションを .mylogin.cnf から読み取り | 5.6.6 |
--max_allowed_packet | サーバーとの間で送受信するパケットの最大長 | |
--max_join_size | --safe-updates を使用する結合で、自動的に設定される行の制限 | |
--named-commands | 名前付き mysql コマンドを有効化 | |
--net_buffer_length | TCP/IP とソケット通信のバッファーサイズ | |
--no-auto-rehash | 自動リハッシュを無効化 | |
--no-beep | エラー時に音を発生させない | |
--no-defaults | オプションファイルを読み取らない | |
--one-database | コマンド行で指定されたデフォルトデータベースに対するステートメント以外を無視 | |
--pager | クエリー出力のページングに指定されたコマンドを使用 | |
--password | サーバーに接続する際に使用するパスワード | |
--pipe | Windows で、名前付きパイプを使用してサーバーに接続 | |
--plugin-dir | プラグインがインストールされているディレクトリ | |
--port | 接続に使用する TCP/IP ポート番号 | |
--print-defaults | デフォルトを出力 | |
--prompt | プロンプトを指定された形式に設定 | |
--protocol | 使用する接続プロトコル | |
--quick | 各クエリーの結果をキャッシュしない | |
--raw | カラム値をエスケープの変換なしで書き込み | |
--reconnect | サーバーとの接続が失われたとき、再接続を自動的に試行 | |
--safe-updates, --i-am-a-dummy | キー値を指定する UPDATE ステートメントおよび DELETE ステートメントのみを許可 | |
--secure-auth | 古い (4.1.1 より前の) 形式でサーバーにパスワードを送信しない | |
--select_limit | --safe-updates 使用時に自動的に設定される SELECT ステートメントの制限 | |
--server-public-key-path | RSA 公開鍵を含むファイルへのパス名 | 5.6.6 |
--shared-memory-base-name | 共有メモリー接続に使用する共有メモリーの名前 | |
--show-warnings | 各ステートメントのあとに警告があれば表示 | |
--sigint-ignore | SIGINT 信号を無視 (通常、Control+C を入力した結果) | |
--silent | サイレントモード | |
--skip-auto-rehash | 自動リハッシュを無効化 | |
--skip-column-names | 結果にカラム名を記述しない | |
--skip-line-numbers | エラーの行番号を省略 | |
--skip-named-commands | 名前付き mysql コマンドを無効化 | |
--skip-pager | ページングを無効化 | |
--skip-reconnect | 再接続を無効化 | |
--socket | ローカルホストへの接続で、使用する Unix ソケットファイル | |
--ssl | 接続に SSL を有効化 | |
--ssl-ca | 信頼された SSL CA のリストを含むファイルのパス | |
--ssl-capath | 信頼された SSL CA の PEM 形式の証明書を含むディレクトリのパス | |
--ssl-cert | PEM 形式の X509 証明書を含むファイルのパス | |
--ssl-cipher | SSL の暗号化に使用される、許可された暗号のリスト | |
--ssl-crl | 証明書失効リストを含むファイルのパス | 5.6.3 |
--ssl-crlpath | 証明書失効リストファイルを含むディレクトリのパス | 5.6.3 |
--ssl-key | PEM 形式の X509 鍵を含むファイルのパス | |
--ssl-verify-server-cert | サーバーへの接続時に、サーバーの証明書内のコモンネーム値をホスト名に対して検証 | |
--table | 出力を表形式で表示 | |
--tee | 出力のコピーを指定されたファイルに追加 | |
--unbuffered | 各クエリーのあとでバッファーをフラッシュ | |
--user | サーバーへの接続時に使用する MySQL ユーザー名 | |
--verbose | 冗長モード | |
--version | バージョン情報を表示して終了 | |
--vertical | クエリー出力行を垂直形式で出力 (カラム値ごとに 1 行) | |
--wait | 接続が確立できない場合、中止せずに待機してからリトライ | |
--xml | XML 出力を生成 |
-
ヘルプメッセージを表示して終了します。
-
自動リハッシュを有効にします。このオプションはデフォルトでオンになっており、データベース、テーブル、およびカラムの名前補完が可能になります。リハッシュを無効にするには、
--disable-auto-rehash
を使用します。これにより、mysql の起動がより高速になりますが、名前補完を使用する場合はrehash
コマンドまたはそのショートカット\#
を発行する必要があります。名前を補完するには、最初の部分を入力して Tab を押します。名前があいまいでない場合、mysql がその名前を補完します。そうでない場合は、Tab をもう一度押して、これまでに入力した値で始まる、考えられる名前を表示できます。デフォルトのデータベースがない場合、補完は行われません。
注記この機能では、readline ライブラリでコンパイルされた MySQL クライアントが必要です。通常、readline ライブラリは Windows では使用できません。
-
結果セットが現在のウィンドウに対して大きすぎる場合には縦に表示され、そうでない場合は通常の表形式が使用されるようになります。(これは、
;
または\G
で終了するステートメントに適用されます。) -
カラム区切り文字としてタブを使用し、各行を新しい行に出力します。このオプションでは、mysql は履歴ファイルを使用しません。
バッチモードでは、表形式でない出力が生成され、特殊文字のエスケープ処理が行われます。raw モードを使用すれば、エスケープ処理を無効にできます。
--raw
オプションの説明を参照してください。 -
このオプションは、
BLOB
値を含む可能性のある mysqlbinlog の出力を処理する場合に便利です。mysql は、デフォルトではステートメント文字列内の\r\n
を\n
に変換し、\0
をステートメント終端記号と解釈します。--binary-mode
ではこの両方の機能が無効になります。また、非インタラクティブモード (mysql にパイプされた入力またはsource
コマンドでロードされた入力) のcharset
およびdelimiter
を除いて、すべての mysql コマンドも無効になります。このオプションは MySQL 5.6.3 で追加されました。
-
複数のネットワークインタフェースを持つコンピュータで、このオプションを使用して、MySQL サーバーへの接続に使用するインタフェースを選択します。
このオプションは MySQL 5.6.1 からサポートされています。
-
文字セットがインストールされているディレクトリ。セクション10.5「文字セットの構成」を参照してください。
-
結果にカラム名を記述します。
-
結果セットのメタデータを表示します。
-
サーバーに送信されたステートメント内のコメントを保持するかどうかを指定します。デフォルトは --skip-comments (コメントを破棄) であり、--comments (コメントを保持) で有効になります。
-
クライアントとサーバーの両方が圧縮をサポートしている場合、その間で送受信される情報をすべて圧縮します。
-
サーバーに対し、接続に使用されたアカウントのパスワードの期限が切れている場合に、クライアントがサンドボックスモードを処理できることを示します。通常サーバーは、パスワードの期限の切れたアカウントを使用して接続を試みる非インタラクティブなクライアントを切断するため、これは非インタラクティブに mysql を起動する場合に便利です。(セクション6.3.6「パスワードの期限切れとサンドボックスモード」を参照してください。)このオプションは MySQL 5.6.12 で追加されました。
-
--database=
,db_name
-D
db_name
使用するデータベース。これは主に、オプションファイルで便利です。
-
--debug[=
,debug_options
]-# [
debug_options
]デバッグのログを書き込みます。一般的な
debug_options
文字列はd:t:o,
です。デフォルトはfile_name
d:t:o,/tmp/mysql.trace
です。 -
プログラムの終了時に、デバッグ情報を出力します。
-
プログラムの終了時に、デバッグ情報とメモリーおよび CPU 使用率の統計を出力します。
-
使用するクライアント側の認証プラグイン。セクション6.3.7「プラガブル認証」を参照してください。
-
--default-character-set=
charset_name
クライアントおよび接続で、
charset_name
をデフォルト文字セットとして使用します。オペレーティングシステムが
utf8
またはその他のマルチバイト文字セットを使用する場合に生じる一般的な問題は、MySQL クライアントがデフォルトでlatin1
文字セットを使用するため、mysql クライアントからの出力が正しくフォーマットされないことです。このような問題は通常、このオプションを使用して、クライアントが代わりにシステムの文字セットを使用するように強制することで解決できます。詳細は、セクション10.5「文字セットの構成」を参照してください。
-
--defaults-extra-file=
file_name
このオプションファイルは、グローバルオプションファイルのあとに読み取りますが、(UNIX では) ユーザーオプションファイルの前に読み取るようにしてください。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。
file_name
は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。 -
指定されたオプションファイルのみ使用します。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。
file_name
は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。 -
通常のオプショングループだけでなく、通常の名前に
str
のサフィクスが付いたグループも読み取ります。たとえば、mysql は通常[client]
グループおよび[mysql]
グループを読み取ります。--defaults-group-suffix=_other
オプションを指定した場合、mysql は[client_other]
グループおよび[mysql_other]
グループも読み取ります。 -
ステートメント区切り文字を設定します。デフォルトはセミコロン (「
;
」) 文字です。 -
名前付きコマンドを無効化します。
\*
形式のみを使用します。または、セミコロン (「;
」) で終わる行の先頭でのみ名前付きコマンドを使用します。mysql の起動時に、このオプションはデフォルトで有効になっています。ただし、このオプションを使用しても、ロング形式コマンドは最初の行から効果を発揮します。セクション4.5.1.2「mysql コマンド」を参照してください。 -
mysql_clear_password
平文認証プラグインを有効にします。(セクション6.3.8.7「クライアント側のクリアテキスト認証プラグイン」を参照してください。)このオプションは MySQL 5.6.7 で追加されました。 -
--execute=
,statement
-e
statement
ステートメントを実行して、終了します。デフォルトの出力形式は、
--batch
で生成されるものと同様です。例については、セクション4.2.4「コマンド行でのオプションの使用」を参照してください。このオプションでは、mysql は履歴ファイルを使用しません。 -
SQL エラーが発生しても続行します。
-
ロギングのために、どのステートメントを無視するかを指定する、コロン区切りの 1 つまたは複数のパターンのリスト。これらのパターンはデフォルトのパターンリスト (
"*IDENTIFIED*:*PASSWORD*"
) に追加されます。このオプションに指定された値は、履歴ファイルに書き込まれるステートメントのロギングに影響します。詳細は、セクション4.5.1.3「mysql のロギング」を参照してください。このオプションは MySQL 5.6.8 で追加されました。 -
--host=
,host_name
-h
host_name
指定されたホストの MySQL サーバーに接続します。
-
HTML 出力を生成します。
-
関数名の後ろのスペースを無視します。これの効果は、
IGNORE_SPACE
SQL モード (セクション5.1.7「サーバー SQL モード」を参照してください) に関する議論で説明されています。 -
サーバーへの接続後に実行する SQL ステートメント。auto-reconnect が有効の場合、ステートメントは再接続が生じたあとに再度実行されます。
-
エラーの行番号を書き込みます。
--skip-line-numbers
で無効にできます。 -
LOAD DATA INFILE
でLOCAL
機能を有効または無効にします。値がない場合、オプションはLOCAL
を有効にします。このオプションは、LOCAL
を明示的に有効または無効にするため、--local-infile=0
または--local-infile=1
として指定できます。サーバーもLOCAL
をサポートしていない場合、有効にしても効果はありません。 -
指名されたログインパスから
.mylogin.cnf
ログインファイルのオプションを読み取ります。「ログインパス」は、host
、user
、およびpassword
という限定されたオプションのセットのみを許可するオプショングループです。ログインパスは、サーバーホストおよびそのサーバーで認証するための認証情報を示す値のセットであると考えてください。ログインパスファイルを作成するには、mysql_config_editor ユーティリティーを使用します。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください。このオプションは MySQL 5.6.6 で追加されました。 -
名前付き mysql コマンドを有効にします。ショート形式のコマンドのみではなく、ロング形式のコマンドが許可されます。たとえば、
quit
と\q
は両方認識されます。名前付きコマンドを無効化するには、--skip-named-commands
を使用します。セクション4.5.1.2「mysql コマンド」を参照してください。 -
これは
--skip-auto-rehash
と同様の効果を持ちます。--auto-rehash
の説明を参照してください。 -
エラー時に音を発生させません。
-
オプションファイルを読み取りません。オプションファイルから不明のオプションを読み取ることが原因でプログラムの起動に失敗する場合、
--no-defaults
を使用して、オプションを読み取らないようにできます。例外として、
.mylogin.cnf
ファイルは、存在する場合はすべての場合に読み取られます。これにより、--no-defaults
が使用されたとしても、コマンド行よりも安全な方法でパスワードを指定できます。(.mylogin.cnf
は mysql_config_editor ユーティリティーによって作成されます。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください)。 -
デフォルトデータベースがコマンド行で指定されたものである間に生じるステートメント以外を無視します。このオプションは初歩的なものであり、注意して使用してください。ステートメントのフィルタリングは
USE
ステートメントのみに基づいています。最初、mysql は入力内のステートメントを実行します。これは、データベース
db_name
をコマンド行で指定することはUSE
を入力の最初に挿入することと同等であるためです。次に、db_name
USE
ステートメントを検出するたびに、mysql は、指名されたデータベースがコマンド行のものであるかによって、後続のステートメントを受け入れまたは拒否します。ステートメントの内容は重要ではありません。mysql が次の一連のステートメントを処理するために起動されたとします。
DELETE FROM db2.t2; USE db2; DROP TABLE db1.t1; CREATE TABLE db1.t1 (i INT); USE db1; INSERT INTO t1 (i) VALUES(1); CREATE TABLE db2.t1 (j INT);
コマンド行が mysql --force --one-database db1 の場合、mysql は入力を次のように処理します。
DELETE
ステートメントでは別のデータベースのテーブルが指名されていますが、デフォルトデータベースはdb1
であるため、このステートメントは実行されます。DROP TABLE
ステートメントおよびCREATE TABLE
ステートメントではdb1
のテーブルを指名していますが、デフォルトデータベースがdb1
ではないため、これらのステートメントは実行されません。CREATE TABLE
ステートメントでは別のデータベースのテーブルが指名されていますが、デフォルトデータベースはdb1
であるため、INSERT
ステートメントおよびCREATE TABLE
ステートメントは実行されます。
-
クエリー出力のページングに、指定されたコマンドを使用します。このコマンドが省略された場合、デフォルトのページャーは
PAGER
環境変数の値となります。有効なページャーは、less、more、cat [> filename]、などです。このオプションは Unix でインタラクティブモードの場合のみ機能します。ページングを無効化するには、--skip-pager
を使用してください。セクション4.5.1.2「mysql コマンド」には出力のページングの詳細説明があります。 -
--password[=
,password
]-p[
password
]サーバーに接続する際に使用するパスワードです。短いオプション形式 (
-p
) を使用した場合は、オプションとパスワードの間にスペースを置くことはできません。コマンド行で、--password
オプションまたは-p
オプションに続けてpassword
の値を指定しなかった場合、mysql はそれを要求します。コマンド行でのパスワード指定は、セキュアでないと考えるべきです。セクション6.1.2.1「パスワードセキュリティーのためのエンドユーザーガイドライン」を参照してください。オプションファイルを使用すれば、コマンド行でパスワードを指定することを回避できます。
-
Windows で、名前付きパイプを使用してサーバーに接続します。このオプションは、サーバーが名前付きパイプ接続をサポートしている場合にのみ適用されます。
-
プラグインを検索するディレクトリ。
--default-auth
オプションを使用して認証プラグインを指定したが、mysql がそれを検出できない場合は、このオプションを指定しなければならない可能性があります。セクション6.3.7「プラガブル認証」を参照してください。 -
接続に使用する TCP/IP ポート番号。
-
プログラム名と、オプションファイルから受け取るすべてのオプションを出力します。
-
プロンプトを指定された形式に設定します。デフォルトは
mysql>
です。プロンプト内に含めることができる特別なシーケンスは、セクション4.5.1.2「mysql コマンド」で説明されています。 -
--protocol={TCP|SOCKET|PIPE|MEMORY}
サーバーへの接続に使用する接続プロトコル。このオプションは、ほかの接続パラメータによって、必要なプロトコル以外のものが通常使用される場合に役立ちます。許可される値の詳細は、セクション4.2.2「MySQL サーバーへの接続」を参照してください。
-
各クエリー結果をキャッシュせず、各行を受信ししだい出力します。出力が遅延された場合、サーバーの速度が低下することがあります。このオプションでは、mysql は履歴ファイルを使用しません。
-
表形式の出力では、カラムを「枠で囲む」ことにより、1 つのカラム値を別のカラム値と区別できます。表形式でない出力 (バッチモードで生成される場合や
--batch
または--silent
オプションを指定した場合など) では、簡単に識別できるように特殊文字が出力時にエスケープされます。改行、タブ、NUL
、およびバックスラッシュはそれぞれ、\n
、\t
、\0
、および\\
と記述されます。--raw
オプションを指定すると、この文字のエスケープ処理は無効になります。次の例は、表形式と表形式でない出力の違い、および raw モードを使用してエスケープ処理を無効にした場合を示しています。
% mysql mysql> SELECT CHAR(92); +----------+ | CHAR(92) | +----------+ | \ | +----------+ % mysql -s mysql> SELECT CHAR(92); CHAR(92) \\ % mysql -s -r mysql> SELECT CHAR(92); CHAR(92) \
-
サーバーとの接続が失われたとき、再接続を自動的に試行します。接続が失われるたびに一度再接続が試みられます。再接続動作を抑制するには、
--skip-reconnect
を使用します。 -
--safe-updates
,--i-am-a-dummy
,-U
キー値を使用して変更する行を指定する
UPDATE
ステートメントおよびDELETE
ステートメントのみを許可します。このオプションをオプションファイル内で設定した場合、--safe-updates
をコマンド行で使用することでオーバーライドできます。このオプションについては、セクション4.5.1.6「mysql のヒント」を参照してください。 -
古い (4.1 より前の) 形式でサーバーにパスワードを送信しません。これにより、新しいパスワード形式を使用するサーバー以外への接続を防ぎます。MySQL 5.6.7 では、このオプションはデフォルトで有効です。無効にするには
--skip-secure-auth
を使用します。注記4.1 より前のハッシュ方式を使用するパスワードはネイティブのパスワードハッシュ方式を使用するパスワードよりもセキュアでないため、使用しないようにしてください。4.1 よりも前のパスワードは非推奨であり、これらのサポートは今後の MySQL リリースで削除される予定です。アカウントのアップグレード手順については、セクション6.3.8.3「4.1 よりも前のパスワードハッシュ方式と mysql_old_password プラグインからの移行」を参照してください。
-
--server-public-key-path=
file_name
サーバー RSA 公開鍵を含むファイルへのパス名。ファイルは PEM 形式である必要があります。公開鍵は、
sha256_password
プラグインによって認証するアカウントを使用して、サーバーへの接続を作成するためのクライアントパスワードの RSA 暗号化に使用されます。このオプションは、そのプラグインによって認証しないクライアントアカウントに対しては無視されます。さらに、クライアントが SSL 接続を使用して、サーバーに接続する場合のように、パスワード暗号化が必要でない場合も無視されます。サーバーは必要に応じて公開鍵をクライアントに送信するため、RSA パスワードの暗号化が行われるように、このオプションを使う必要はありません。そうすることで、サーバーは鍵を送信する必要がないため、効率が向上します。
RSA 公開鍵の取得方法を含め、
sha256_password
プラグインの使用に関する追加の説明については、セクション6.3.8.4「SHA-256 認証プラグイン」を参照してください。このオプションは、MySQL が OpenSSL を使用してビルドされている場合のみ利用できます。MySQL 5.6.6 で
--server-public-key
という名前で追加され、5.6.7 で--server-public-key-path
に名前変更されました。 -
--shared-memory-base-name=
name
Windows で、共有メモリーを使用して作成されるローカルサーバーへの接続の共有メモリー名。デフォルト値は
MYSQL
です。共有メモリー名では大文字と小文字を区別します。共有メモリー接続を可能にするには、サーバーは
--shared-memory
オプションで起動する必要があります。 -
警告が存在する場合、各ステートメント後に表示させます。このオプションはインタラクティブとバッチモードにのみ対応しています。
-
SIGINT
信号を無視します (通常、Control+C を入力した結果)。 -
サイレントモード。出力の生成を少なくします。このオプションを複数回指定して、出力の生成をさらに少なくできます。
このオプションでは、表形式でない出力が生成され、特殊文字のエスケープ処理が行われます。raw モードを使用すれば、エスケープ処理を無効にできます。
--raw
オプションの説明を参照してください。 -
結果にカラム名を記述しません。
-
エラーの行番号を書き込みません。エラーメッセージを含む結果ファイルを比較する場合に便利です。
-
localhost
への接続用に使用する、Unix ソケットファイル、または Windows では使用する名前付きパイプの名前。 -
--ssl
で始まるオプションは、SSL を使用してサーバーに接続することを許可するかどうかを指定し、SSL 鍵および証明書を検索する場所を指定します。セクション6.3.10.4「SSL コマンドのオプション」を参照してください。 -
出力を表形式で表示します。インタラクティブに使用する場合はこれがデフォルトですが、バッチモードで表形式の出力を生成するのにも使用できます。
-
出力のコピーを指定されたファイルに追加します。このオプションはインタラクティブモードの場合のみ機能します。セクション4.5.1.2「mysql コマンド」で、tee ファイルについて詳細に説明しています。
-
各クエリー後にバッファーをフラッシュします。
-
--user=
,user_name
-u
user_name
サーバーへの接続時に使用する MySQL ユーザー名。
-
冗長モード。プログラムの動作についてより多くの出力を生成します。このオプションを複数回指定して、さらに多くの出力を生成できます。(たとえば、
-v -v -v
ではバッチモードでも表形式の出力を生成します。) -
バージョン情報を表示して終了します。
-
クエリー出力行を縦に出力します (カラム値ごとに一行)。このオプションを使用しない場合、個々のステートメントを
\G
で終了させることにより、縦の出力を指定できます。 -
接続が確立できない場合、中止せずに待機してからリトライします。
-
XML 出力を生成します。
<field name="column_name">NULL</field>
--xml
が mysql とともに使用された場合の出力は、mysqldump--xml
の出力と一致します。詳細は、セクション4.5.4「mysqldump — データベースバックアッププログラム」を参照してください。次に示すように、XML 出力は XML 名前空間も使用します。
shell> mysql --xml -uroot -e "SHOW VARIABLES LIKE 'version%'" <?xml version="1.0"?> <resultset statement="SHOW VARIABLES LIKE 'version%'" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <row> <field name="Variable_name">version</field> <field name="Value">5.0.40-debug</field> </row> <row> <field name="Variable_name">version_comment</field> <field name="Value">Source distribution</field> </row> <row> <field name="Variable_name">version_compile_machine</field> <field name="Value">i686</field> </row> <row> <field name="Variable_name">version_compile_os</field> <field name="Value">suse-linux-gnu</field> </row> </resultset>
(Bug #25946 を参照してください。)
--
を使用して、次の変数も設定できます。
var_name
=value
-
接続タイムアウトまでの秒数。(デフォルト値は
0
です。) -
クライアント/サーバー通信用のバッファーの最大サイズ。デフォルトは 16M バイト、最大は 1G バイトです。
-
--safe-updates
使用時の、自動的に設定される結合内の行の制限。(デフォルト値は 1,000,000 です。) -
TCP/IP とソケット通信のバッファーサイズ。(デフォルト値は 16K バイトです。)
-
--safe-updates
使用時の、自動的に設定されるSELECT
ステートメントの制限。(デフォルト値は 1,000 です。)