MySQL Server は、MySQL リファレンスマニュアルからオンライン情報を表示する HELP
ステートメントをサポートしています (セクション13.8.3「HELP 構文」を参照してください)。このステートメントを適切に操作するには、mysql
データベースのヘルプテーブルが、ヘルプトピック情報で初期化されることが必要で、これは fill_help_tables.sql
スクリプトの内容を処理することによって行います。
Unix でバイナリまたはソース配布を使用して MySQL をインストールした場合、mysql_install_db を実行したときにヘルプテーブルの内容が初期化されます。Linux の RPM 配布または Windows のバイナリ配布の場合、コンテンツの初期化は MySQL インストールプロセスの一部として実行されます。
バイナリ配布を使用して MySQL をアップグレードする場合、ヘルプテーブルの内容は自動的にアップグレードされませんが、手動でアップグレードできます。share
または share/mysql
ディレクトリ内から fill_help_tables.sql
ファイルを見つけます。場所をそのディレクトリに変更し、mysql クライアントを使用してファイルを次のように処理します。
shell> mysql -u root mysql < fill_help_tables.sql
ヘルプテーブルをアップグレードするために、最新の fill_help_tables.sql
をいつでも取得できます。MySQL のバージョンの適切なファイルを https://dev.mysql.com/doc/index-other.html からダウンロードします。ファイルをダウンロードして圧縮解除したあと、上記のように mysql を使用してファイルを処理します。
Bazaar および MySQL 開発ソースツリーを操作している場合、ソースツリーには「スタブ」バージョンしか含まれていないため、ダウンロードされた fill_help_tables.sql
ファイルのコピーを使用する必要があります。
レプリケーションに参加するサーバーの場合、ヘルプテーブルの内容のアップグレードプロセスには複数のサーバーが関与します。詳細については、セクション17.4.1.27「サーバー側ヘルプテーブルのレプリケーション」を参照してください。