システムが IPv6 を介してローカルネットワークの外部と通信できるようにするための公開 IPv6 アドレスがない場合、IPv6 ブローカから入手できます。Wikipedia IPv6 Tunnel Broker page には、いくつかのブローカとその特徴 (静的アドレスおよびサポートされるルーティングプロトコルを提供するかどうかなど) をリストします。
ブローカが提供した IPv6 アドレスを使用するようにサーバーホストを構成したあと、適切な --bind-address
オプションを使用して MySQL Server を開始すると、サーバーで IPv6 接続を受け入れることが許可されます。たとえば、次の行をサーバーオプションファイルに入れて、サーバーを再起動します。
[mysqld]
bind-address = * # before 5.6.6, use :: rather than *
またはサーバーをブローカによって提供される特定の IPv6 にバインドできますが、その場合 TCP/IP 接続のサーバーの制限がさらに多くなります。その単一のアドレスについての IPv6 接続のみ受け入れ、IPv4 接続が拒否されます。詳細については、セクション5.1.9.2「IPv6 接続を許可するための MySQL Server の構成」を参照してください。さらに、ブローカによって動的アドレスが割り当てられた場合、ブローカに次回接続するときに、システムに指定されるアドレスが変更されることもあります。その場合、ユーザーが作成した、元のアドレスを指定するアカウントが無効になります。特定のアドレスにバインドするとき、このアドレス変更の問題を回避するには、静的 IPv6 アドレスを使用するようブローカと取り決めることができる場合もあります。
次の例は、Freenet6 をブローカとして使用し、gogoc IPv6 クライアントパッケージを Gentoo Linux 上で使用する方法を示します。
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次の URL にアクセスしてサインアップして、Freenet6 でアカウントを作成します。
http://gogonet.gogo6.com
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アカウントを作成したあと、この URL に移動してサインインし、IPv6 ブローカ用のユーザー ID およびパスワードを作成します。
http://gogonet.gogo6.com/page/freenet6-registration
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root
として、gogoc をインストールします。shell> emerge gogoc
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/etc/gogoc/gogoc.conf
を編集してuserid
およびpassword
の値を設定します。例:userid=gogouser passwd=gogopass
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gogoc を開始します。
shell> /etc/init.d/gogoc start
システムが起動するたびに gogoc を開始するには、次のコマンドを実行します。
shell> rc-update add gogoc default
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ping6 を使用してホストに ping を実行します。
shell> ping6 ipv6.google.com
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IPv6 アドレスを表示するには、次のようにします。
shell> ifconfig tun