全文検索は、
InnoDB
およびMyISAM
テーブルでのみサポートされています。InnoDB
テーブルでFULLTEXT
インデックスがサポートされるようにするには、MySQL 5.6.4 以上が必要です。パーティション化されたテーブルでは、全文検索がサポートされていません。セクション19.6「パーティショニングの制約と制限」を参照してください。
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全文検索は、ほとんどのマルチバイト文字セットで使用できます。例外として、Unicode では、
utf8
文字セットは使用できますが、ucs2
文字セットは使用できません。ucs2
カラム上ではFULLTEXT
インデックスを使用できませんが、このようなインデックスが含まれないucs2
上でIN BOOLEAN MODE
検索を実行することはできます。utf8
に関する備考はutf8mb4
にも適用され、ucs2
に関する備考はutf16
、utf16le
、およびutf32
にも適用されます。 中国語や日本語のような表意文字を使用する言語には、単語の区切り文字がありません。したがって、
FULLTEXT
パーサーでは、このような言語で単語の初めと終わりを特定できません。この意味および問題の一部の回避策については、セクション12.9「全文検索関数」で説明されています。単一テーブル内で複数の文字セットを使用することはサポートされていますが、
FULLTEXT
インデックス内のすべてのカラムで同じ文字セットおよび照合順序が使用される必要があります。MATCH()
カラムリストは、このMATCH()
がMyISAM
テーブル上のIN BOOLEAN MODE
である場合を除いて、テーブルの一部のFULLTEXT
インデックス定義に含まれるカラムリストに完全に一致する必要があります。MyISAM
テーブルでは、インデックスが付いていないカラムでもブールモード検索を実行できます。ただし、検索が遅くなる可能性があります。AGAINST()
への引数は、クエリー評価時に定数である文字列値にする必要があります。たとえば、テーブルカラムは、行ごとに異なる可能性があるため除外されます。FULLTEXT
以外の検索の場合よりもFULLTEXT
検索の場合の方が、インデックスヒントに対する制限が多くなります。セクション13.2.9.3「インデックスヒントの構文」を参照してください。InnoDB
では、全文インデックスを含むカラムを必要とするすべての DML 演算子 (INSERT
、UPDATE
、DELETE
) は、トランザクションのコミット時に処理されます。たとえば、INSERT
演算では、挿入された文字列がトークン化され、個々の単語に分解されます。その後、個々の単語は、トランザクションのコミット時に全文インデックステーブルに追加されます。その結果、全文検索ではコミットされたデータのみが返されます。