Documentation Home
MySQL 5.6 リファレンスマニュアル
Download this Manual
PDF (US Ltr) - 27.1Mb
PDF (A4) - 27.1Mb
EPUB - 7.5Mb
HTML Download (TGZ) - 7.2Mb
HTML Download (Zip) - 7.2Mb


MySQL 5.6 リファレンスマニュアル  /  ...  /  mysqladmin — MySQL サーバーの管理を行うクライアント

4.5.2 mysqladmin — MySQL サーバーの管理を行うクライアント

mysqladmin は管理操作を実行するためのクライアントです。サーバーの構成や現在のステータスの確認、データベースの作成および削除、およびその他の用途に使用できます。

mysqladmin は次のように起動します。

shell> mysqladmin [options] command [command-arg] [command [command-arg]] ...

mysqladmin は次のコマンドをサポートします。コマンドの中にはコマンド名のあとに引数を取るものもあります。

  • create db_name

    db_name という名前の新しいデータベースを作成します。

  • debug

    エラーログにデバッグ情報を書き込むようにサーバーに指示します。この情報の形式と内容は変更されることがあります。

    これにはイベントスケジューラの情報が含まれます。セクション20.4.5「イベントスケジューラのステータス」を参照してください。

  • drop db_name

    db_name という名前のデータベースとそのテーブルをすべて削除します。

  • extended-status

    サーバーステータス変数とその値を表示します。

  • flush-hosts

    ホストキャッシュ内の情報をすべてフラッシュします。

  • flush-logs

    ログをすべてフラッシュします。

  • flush-privileges

    付与テーブルをリロードします (reload と同じ)。

  • flush-status

    ステータス変数をクリアします。

  • flush-tables

    テーブルをすべてフラッシュします。

  • flush-threads

    スレッドキャッシュをフラッシュします。

  • kill id,id,...

    サーバースレッドを強制終了します。複数のスレッド ID 値を指定する場合、リストにはスペースが存在してはいけません。

  • old-password new-password

    これは password コマンドと似ていますが、古い (4.1 以前) パスワードハッシュ形式を使用してパスワードを保存します。(セクション6.1.2.4「MySQL でのパスワードハッシュ」を参照してください。)

  • password new-password

    新しいパスワードを設定します。これにより、サーバーへの接続に使う mysqladmin のアカウントパスワードを new-password に変更します。したがって、次に同じアカウントを使用して mysqladmin (またはほかのクライアントプログラム) を起動するとき、新しいパスワードを指定することが必要になります。

    new-password の値がスペースまたはコマンドインタプリタにとって特殊なその他の文字を含んでいる場合、引用符で囲む必要があります。Windows では、単一引用符ではなく二重引用符を必ず使用してください。単一引用符はパスワードから取り除かれず、むしろパスワードの一部として解釈されます。例:

    shell> mysqladmin password "my new password"
    

    MySQL 5.6 では、password コマンドに続いて新しいパスワードを省略できます。この場合、mysqladmin はパスワード値を要求し、パスワードをコマンド行で指定するのを避けることができます。パスワード値は、passwordmysqladmin コマンド行の最後のコマンドである場合にかぎって省略できます。そうでない場合、次の引数がパスワードとみなされます。

    注意

    サーバーが --skip-grant-tables オプションを使用して起動された場合は、このコマンドを使用しないでください。パスワードの変更は適用されません。これは、同じコマンド行で password コマンドの前に flush-privileges コマンドを指定して付与テーブルを再度有効にする場合にも当てはまります (フラッシュ処理は接続後に行われるため)。ただし、mysqladmin flush-privileges コマンドを実行して付与テーブルを再度有効にしてから、個別に mysqladmin password コマンドを実行してパスワードを変更することは可能です。

  • ping

    サーバーが使用可能かどうかをチェックします。サーバーが稼働中の場合は mysqladmin のリターンステータスは 0 になり、稼働していない場合は 1 になります。Access denied のようなエラーの場合でも 0 となります。これは、サーバーは稼働しているが接続を拒否したことを意味しており、サーバーが稼働していない状態とは異なるからです。

  • processlist

    アクティブなサーバースレッドのリストを表示します。これは SHOW PROCESSLIST ステートメントの出力と同様です。--verbose オプションが指定されている場合、出力は SHOW FULL PROCESSLIST の出力と同様です。(セクション13.7.5.30「SHOW PROCESSLIST 構文」を参照してください。)

  • reload

    付与テーブルをリロードします。

  • refresh

    全テーブルをフラッシュし、ログファイルを閉じて、開きます。

  • shutdown

    サーバーを停止します。

  • start-slave

    スレーブサーバーのレプリケーションを開始します。

  • status

    短いサーバーステータスメッセージを表示します。

  • stop-slave

    スレーブサーバーのレプリケーションを停止します。

  • variables

    サーバーシステム変数とその値を表示します。

  • version

    サーバーからのバージョン情報を表示します。

すべてのコマンドは一意のプリフィクスに省略できます。例:

shell> mysqladmin proc stat
+----+-------+-----------+----+---------+------+-------+------------------+
| Id | User  | Host      | db | Command | Time | State | Info             |
+----+-------+-----------+----+---------+------+-------+------------------+
| 51 | monty | localhost |    | Query   | 0    |       | show processlist |
+----+-------+-----------+----+---------+------+-------+------------------+
Uptime: 1473624  Threads: 1  Questions: 39487
Slow queries: 0  Opens: 541  Flush tables: 1
Open tables: 19  Queries per second avg: 0.0268

mysqladmin status コマンドの結果は次の値を表示します。

  • Uptime

    MySQL サーバーが稼働している秒数。

  • Threads

    アクティブスレッド (クライアント) の数です。

  • Questions

    サーバーが起動して以来クライアントから寄せられた質問 (クエリー) の数です。

  • Slow queries

    long_query_time 秒よりも時間を要したクエリーの数。セクション5.2.5「スロークエリーログ」を参照してください。

  • Opens

    サーバーによって開かれたテーブルの数。

  • Flush tables

    サーバーが実行した flush-*refresh、および reload コマンドの数です。

  • Open tables

    現在開いているテーブルの数。

Unix ソケットファイルを使用してローカルサーバーに接続する際に mysqladmin shutdown を実行した場合、mysqladmin はサーバーのプロセス ID ファイルが取り除かれるまで待ちます。これはサーバーが正しく停止したことを確認するためです。

mysqladmin は次のオプションをサポートします。これらはコマンド行またはオプションファイルの [mysqladmin] グループおよび [client] グループで指定できます。MySQL プログラムによって使用されるオプションファイルの詳細については、セクション4.2.6「オプションファイルの使用」を参照してください。

表 4.6 mysqladmin のオプション

形式 説明 導入
--bind-address 指定されたネットワークインタフェースを使用して MySQL サーバーに接続 5.6.1
--compress クライアントとサーバー間で送信される情報をすべて圧縮  
--connect_timeout 接続タイムアウトまでの秒数  
--count 繰り返されるコマンド実行での反復回数  
--debug デバッグのログを書き込み  
--debug-check プログラムの終了時にデバッグ情報を出力  
--debug-info プログラムの終了時に、デバッグ情報、メモリー、および CPU の統計を出力  
--default-auth 使用する認証プラグイン  
--default-character-set デフォルト文字セットを指定  
--defaults-extra-file 通常のオプションファイルに加えてオプションファイルを読み取る  
--defaults-file 指名されたオプションファイルのみを読み取る  
--defaults-group-suffix オプショングループのサフィクス値  
--enable-cleartext-plugin 平文の認証プラグインを有効化 5.6.7
--force SQL エラーが発生しても続行  
--help ヘルプメッセージを表示して終了  
--host 指定されたホスト上で MySQL サーバーに接続  
--login-path ログインパスオプションを .mylogin.cnf から読み取り 5.6.6
--no-beep エラー時に音を発生させない  
--no-defaults オプションファイルを読み取らない  
--password サーバーに接続する際に使用するパスワード  
--pipe Windows で、名前付きパイプを使用してサーバーに接続  
--plugin-dir プラグインがインストールされているディレクトリ  
--port 接続に使用する TCP/IP ポート番号  
--print-defaults デフォルトを出力  
--protocol 使用する接続プロトコル  
--relative --sleep オプションとともに使用された場合、現在値と以前の値の差異を表示  
--secure-auth 古い (4.1.1 より前の) 形式でサーバーにパスワードを送信しない 5.6.17
--shared-memory-base-name 共有メモリー接続に使用する共有メモリーの名前  
--shutdown_timeout サーバーのシャットダウンを待機する最大秒数  
--silent サイレントモード  
--sleep コマンドを反復実行し、その間に delay 秒間スリープ  
--socket ローカルホストへの接続で、使用する Unix ソケットファイル  
--ssl 接続に SSL を有効化  
--ssl-ca 信頼された SSL CA のリストを含むファイルのパス  
--ssl-capath 信頼された SSL CA の PEM 形式の証明書を含むディレクトリのパス  
--ssl-cert PEM 形式の X509 証明書を含むファイルのパス  
--ssl-cipher SSL の暗号化に使用される、許可された暗号のリスト  
--ssl-crl 証明書失効リストを含むファイルのパス 5.6.3
--ssl-crlpath 証明書失効リストファイルを含むディレクトリのパス 5.6.3
--ssl-key PEM 形式の X509 鍵を含むファイルのパス  
--ssl-verify-server-cert サーバーへの接続時に、サーバーの証明書内のコモンネーム値をホスト名に対して検証  
--user サーバーへの接続時に使用する MySQL ユーザー名  
--verbose 冗長モード  
--version バージョン情報を表示して終了  
--vertical クエリー出力行を垂直形式で出力 (カラム値ごとに 1 行)  
--wait 接続が確立できない場合、中止せずに待機してからリトライ  

  • --help, -?

    ヘルプメッセージを表示して終了します。

  • --bind-address=ip_address

    複数のネットワークインタフェースを持つコンピュータで、このオプションを使用して、MySQL サーバーへの接続に使用するインタフェースを選択します。

    このオプションは MySQL 5.6.1 からサポートされています。

  • --character-sets-dir=path

    文字セットがインストールされているディレクトリ。セクション10.5「文字セットの構成」を参照してください。

  • --compress, -C

    クライアントとサーバーの両方が圧縮をサポートしている場合、その間で送受信される情報をすべて圧縮します。

  • --count=N, -c N

    --sleep オプションが指定されている場合、繰り返し実行されるコマンドの反復実行の数。

  • --debug[=debug_options], -# [debug_options]

    デバッグのログを書き込みます。一般的な debug_options 文字列は d:t:o,file_name です。デフォルトは d:t:o,/tmp/mysqladmin.trace です。

  • --debug-check

    プログラムの終了時に、デバッグ情報を出力します。

  • --debug-info

    プログラムの終了時に、デバッグ情報とメモリーおよび CPU 使用率の統計を出力します。

  • --default-auth=plugin

    使用するクライアント側の認証プラグイン。セクション6.3.7「プラガブル認証」を参照してください。

  • --default-character-set=charset_name

    charset_name をデフォルト文字セットとして使用します。セクション10.5「文字セットの構成」を参照してください。

  • --defaults-extra-file=file_name

    このオプションファイルは、グローバルオプションファイルのあとに読み取りますが、(UNIX では) ユーザーオプションファイルの前に読み取るようにしてください。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。file_name は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。

  • --defaults-file=file_name

    指定されたオプションファイルのみ使用します。ファイルが存在しないかアクセスできない場合、エラーが発生します。file_name は、フルパス名でなく相対パス名として指定された場合、現行ディレクトリを基準にして解釈されます。

  • --defaults-group-suffix=str

    通常のオプショングループだけでなく、通常の名前に str のサフィクスが付いたグループも読み取ります。たとえば、mysqladmin は通常 [client] グループおよび [mysqladmin] グループを読み取ります。--defaults-group-suffix=_other オプションを指定した場合、mysqladmin[client_other] グループおよび [mysqladmin_other] グループも読み取ります。

  • --enable-cleartext-plugin

    mysql_clear_password 平文認証プラグインを有効にします。(セクション6.3.8.7「クライアント側のクリアテキスト認証プラグイン」を参照してください。)このオプションは MySQL 5.6.7 で追加されました。

  • --force, -f

    drop db_name コマンドの確認を求めません。複数のコマンドで、エラーが発生しても続けます。

  • --host=host_name, -h host_name

    指定されたホストの MySQL サーバーに接続します。

  • --login-path=name

    指名されたログインパスから .mylogin.cnf ログインファイルのオプションを読み取ります。ログインパスは、hostuser、および password という限定されたオプションのセットのみを許可するオプショングループです。ログインパスは、サーバーホストおよびそのサーバーで認証するための認証情報を示す値のセットであると考えてください。ログインパスファイルを作成するには、mysql_config_editor ユーティリティーを使用します。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください。このオプションは MySQL 5.6.6 で追加されました。

  • --no-beep, -b

    サーバーへの接続に失敗するなどのエラーの際にデフォルトで鳴らされる警告音を抑制します。

  • --no-defaults

    オプションファイルを読み取りません。オプションファイルから不明のオプションを読み取ることが原因でプログラムの起動に失敗する場合、--no-defaults を使用して、オプションを読み取らないようにすることができます。

    例外として、.mylogin.cnf ファイルは、存在する場合はすべての場合に読み取られます。これにより、--no-defaults が使用された場合でも、コマンド行よりも安全な方法でパスワードを指定できます。(.mylogin.cnfmysql_config_editor ユーティリティーによって作成されます。セクション4.6.6「mysql_config_editor — MySQL 構成ユーティリティー」を参照してください)。

  • --password[=password], -p[password]

    サーバーに接続する際に使用するパスワードです。短いオプション形式 (-p) を使用した場合は、オプションとパスワードの間にスペースを置くことはできません。コマンド行で、--password オプションまたは -p オプションに続けて password の値を指定しなかった場合、mysqladmin はそれを要求します。

    コマンド行でのパスワード指定は、セキュアでないと考えるべきです。セクション6.1.2.1「パスワードセキュリティーのためのエンドユーザーガイドライン」を参照してください。オプションファイルを使用すれば、コマンド行でパスワードを指定することを回避できます。

  • --pipe, -W

    Windows で、名前付きパイプを使用してサーバーに接続します。このオプションは、サーバーが名前付きパイプ接続をサポートしている場合にのみ適用されます。

  • --plugin-dir=path

    プラグインを検索するディレクトリ。--default-auth オプションを使用して認証プラグインを指定したが、mysqladmin がそれを検出できない場合は、このオプションを指定しなければならない可能性があります。セクション6.3.7「プラガブル認証」を参照してください。

  • --port=port_num, -P port_num

    接続に使用する TCP/IP ポート番号。

  • --print-defaults

    プログラム名と、オプションファイルから受け取るすべてのオプションを出力します。

  • --protocol={TCP|SOCKET|PIPE|MEMORY}

    サーバーへの接続に使用する接続プロトコル。このオプションは、ほかの接続パラメータによって、必要なプロトコル以外のものが通常使用される場合に役立ちます。許可される値の詳細は、セクション4.2.2「MySQL サーバーへの接続」を参照してください。

  • --relative, -r

    --sleep オプションとともに使用された場合、現在値と以前の値の差異を表示します。このオプションは extended-status コマンドとのみ機能します。

  • --secure-auth

    古い (4.1 より前の) 形式でサーバーにパスワードを送信しません。これにより、新しいパスワード形式を使用するサーバー以外への接続を防ぎます。このオプションはデフォルトで有効です。無効にするには --skip-secure-auth を使用します。このオプションは MySQL 5.6.17 で追加されました。

    注記

    4.1 より前のハッシュ方式を使用するパスワードはネイティブのパスワードハッシュ方式を使用するパスワードよりもセキュアでないため、使用しないようにしてください。4.1 よりも前のパスワードは非推奨であり、これらのサポートは今後の MySQL リリースで削除される予定です。アカウントのアップグレード手順については、セクション6.3.8.3「4.1 よりも前のパスワードハッシュ方式と mysql_old_password プラグインからの移行」を参照してください。

  • --shared-memory-base-name=name

    Windows で、共有メモリーを使用して作成されるローカルサーバーへの接続の共有メモリー名。デフォルト値は MYSQL です。共有メモリー名では大文字と小文字を区別します。

    共有メモリー接続を可能にするには、サーバーは --shared-memory オプションで起動する必要があります。

  • --silent, -s

    サーバーとの接続が確立できない場合、警告なしで終了します。

  • --sleep=delay, -i delay

    コマンドを繰り返し実行し、その間 delay 秒間スリープします。--count オプションは反復回数を決定します。--count が指定されていない場合は、mysqladmin は中断されるまでいつまでもコマンドを実行します。

  • --socket=path, -S path

    localhost への接続用に使用する、Unix ソケットファイル、または Windows では使用する名前付きパイプの名前。

  • --ssl*

    --ssl で始まるオプションは、SSL を使用してサーバーに接続することを許可するかどうかを指定し、SSL 鍵および証明書を検索する場所を指定します。セクション6.3.10.4「SSL コマンドのオプション」を参照してください。

  • --user=user_name, -u user_name

    サーバーへの接続時に使用する MySQL ユーザー名。

  • --verbose, -v

    冗長モード。プログラムの動作についてより多くの情報を出力します。

  • --version, -V

    バージョン情報を表示して終了します。

  • --vertical, -E

    出力を縦に出力します。これは --relative と同様ですが、出力を縦に出力します。

  • --wait[=count], -w[count]

    接続が確立できない場合、中止せずに待機してからリトライします。count 値が指定されている場合、リトライ回数を示します。デフォルトは 1 回です。

--var_name=value を使用して、次の変数も設定できます。

  • connect_timeout

    接続タイムアウトまでの最大秒数。デフォルト値は 43200 秒 (12 時間) です。

  • shutdown_timeout

    サーバーのシャットダウンを待機する最大秒数。デフォルト値は 3600 秒 (1 時間) です。


User Comments
Sign Up Login You must be logged in to post a comment.