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7.1.6.2 組込み MySQL Shell レポート: Threads

組込み MySQL Shell レポート threads は、MySQL Shell 8.0.18 から使用できます。 レポートの実行に使用されるユーザーアカウントに属する、接続された MySQL サーバー内の現在のスレッドがリストされます。 このレポートは、サポートされているすべての MySQL 5.7 および MySQL 8.0 バージョンを実行しているサーバーで機能します。 ターゲットサーバーの MySQL Server バージョンで使用できない情報項目がある場合、レポートはその情報を残します。

threads レポートには、MySQL パフォーマンススキーマを含む様々なソースから取得された各スレッドの情報が表示されます。 レポート固有のオプションを使用すると、フォアグラウンドスレッド、バックグラウンドスレッドまたはすべてのスレッドの表示を選択できます。 スレッドごとにデフォルトの情報セットをレポートすることも、使用可能な多数の選択肢からレポートに含める特定の情報を選択することもできます。 出力をフィルタ、ソートおよび制限できます。 レポート固有のオプションおよびレポートに含めることができる情報の完全なリストの詳細は、次の MySQL Shell コマンドのいずれかを発行してレポートのヘルプを表示します:

\help threads
\show threads --help

セクション7.1.5「MySQL Shell レポートの実行」 で説明されているように、threads レポートでは、レポート固有のオプションに加えて、\show および\watch コマンドの標準オプションも使用できます。 threads レポートはリストタイプであり、デフォルトでは結果はテーブルとして返されますが、--vertical (または -E) オプションを使用して垂直形式で表示できます。

threads レポートでは、MySQL Server format_statement() 関数が使用されます (format_statement() 関数 を参照)。 レポートに表示される切り捨てられたステートメントは、MySQL Server sys_config テーブルの statement_truncate_len オプションの設定 (デフォルトは 64 文字) に従って切り捨てられます。

次のリストは、threads レポートのレポート固有のオプションで提供される機能をまとめたものです。 オプションの詳細および短い形式は、レポートのヘルプを参照してください:

--foreground, --background, --all

フォアグラウンドスレッドのみ、バックグラウンドスレッドのみ、またはすべてのスレッドをリストします。 かわりに --format オプションを使用して独自のフィールドの選択を指定しないかぎり、レポートにはスレッドタイプの選択に適したフィールドのデフォルトセットが表示されます。

--format

カラム (および必要に応じて表示名) のカンマ区切りリストとして指定して、スレッドごとに表示する独自のカスタム情報セットを定義します。 レポートのヘルプには、レポートのカスタマイズに含めることができるすべてのカラムがリストされます。

--where, --order-by, --desc, --limit

論理式 (--where) を使用して返される結果をフィルタするか、選択したカラム (--order-by) でソートするか、昇順の --desc ではなく降順でソートするか、返されるスレッドの数 (--limit) を制限します。

たとえば、次のコマンドは、threads レポートを実行して、スレッド ID、生成スレッドの ID、接続 ID、ユーザー名とホスト名、クライアントプログラム名、スレッドが実行しているコマンドのタイプ、およびスレッドによって割り当てられたメモリーで構成される情報のカスタムセットとともに、すべてのフォアグラウンドスレッドを表示します:

mysql-js> \show threads --foreground -o tid,ptid,cid,user,host,progname,command,memory