これらのソケットサマリーテーブルは、ソケット操作のタイマーおよびバイトカウント情報を集計します。
socket_summary_by_instance
: ソケットインスタンスごとに、すべてのソケット I/O 操作のwait/io/socket/*
インストゥルメントによって生成されたタイマーおよびバイトカウント統計を集計します。接続が終了すると、socket_summary_by_instance
内のそれに対応する行が削除されます。socket_summary_by_event_name
: ソケットインストゥルメントごとに、すべてのソケット I/O 操作のwait/io/socket/*
インストゥルメントによって生成されたタイマーおよびバイトカウント統計を集計します。
ソケットサマリーテーブルは、ソケットがクライアントからの次のリクエストを待っている間に、idle
イベントによって生成される待機は集計しません。idle
イベントアグリゲーションには、待機イベントサマリーテーブルを使用します。セクション22.9.9.1「イベント待機サマリーテーブル」を参照してください。
各ソケットサマリーテーブルには、テーブルのイベントの集計方法を示す 1 つまたは複数のグループ化カラムがあります。イベント名は、setup_instruments
テーブル内のイベントインストゥルメントの名前を表します。
socket_summary_by_instance
にはOBJECT_INSTANCE_BEGIN
カラムがあります。各行は特定のオブジェクトのイベントを要約します。socket_summary_by_event_name
にはEVENT_NAME
カラムがあります。各行は特定のイベント名のイベントを要約します。
すべてのソケットサマリーテーブルには、集計された値を格納するこれらのサマリーカラムがあります。
-
COUNT_STAR
、SUM_TIMER_WAIT
、MIN_TIMER_WAIT
、AVG_TIMER_WAIT
、MAX_TIMER_WAIT
これらのカラムはすべての操作を集計します。
-
COUNT_READ
、SUM_TIMER_READ
、MIN_TIMER_READ
、AVG_TIMER_READ
、MAX_TIMER_READ
、SUM_NUMBER_OF_BYTES_READ
これらのカラムはすべての受信操作 (
RECV
、RECVFROM
、およびRECVMSG
) を集計します。 -
COUNT_WRITE
、SUM_TIMER_WRITE
、MIN_TIMER_WRITE
、AVG_TIMER_WRITE
、MAX_TIMER_WRITE
、SUM_NUMBER_OF_BYTES_WRITE
これらのカラムはすべての送信操作 (
SEND
、SENDTO
、およびSENDMSG
) を集計します。 -
COUNT_MISC
、SUM_TIMER_MISC
、MIN_TIMER_MISC
、AVG_TIMER_MISC
、MAX_TIMER_MISC
これらのカラムは
CONNECT
、LISTEN
、ACCEPT
、CLOSE
、およびSHUTDOWN
などのほかのすべてのソケット操作を集計します。これらの操作のバイトカウントはありません。
socket_summary_by_instance
テーブルには、ソケットのクラス (client_connection
、server_tcpip_socket
、server_unix_socket
) を示す EVENT_NAME
カラムもあります。このカラムは、たとえば、クライアントアクティビティーをサーバー待機ソケットのそれから分離するために、グループ化できます。
これらのテーブルは MySQL 5.6.3 で追加されました。
TRUNCATE TABLE
はソケットサマリーテーブルに使用できます。events_statements_summary_by_digest
を除き、tt は行を削除するのではなく、サマリーカラムを 0 にリセットします。