MySQL Installer をインストールすると、「スタート」メニューに
グループへのリンクが追加されます。 、 、 、 をクリックして MySQL Installer GUI をリロードします。
MySQL Installer によって生成されたファイルは、my.ini
を含めて MySQL Installer を実行するユーザーにフルアクセス権を付与します。これは、SYSTEM
が所有する %ProgramData%
にある MySQL Server データディレクトリなど、固有の製品のファイルとディレクトリには該当しません。
MySQL Installer を最初に実行するためには、MySQL 製品をインストールする前にライセンス契約を受け入れる必要があります。
新規パッケージのインストール
システムに適した「Setup Type」を選択します。選択したタイプによって、どの MySQL 製品がシステムにインストールされるかが決まります。あるいは、「Custom」を選択して個々の製品を手動で選択します。
Developer: MySQL でアプリケーションを開発するために必要なすべての製品をインストールします。これはデフォルトのオプションです。
Server only: MySQL Server のみをインストールします。
Client only: MySQL クライアント製品のみをインストールします。MySQL Server は含まれません。
Full: すべての MySQL 製品をインストールします。
-
Custom: インストールする MySQL 製品を手動で選択します。
注記初期インストールのあと、MySQL Installer を使用して、インストールまたは削除する MySQL 製品を手動で選択できます。つまり、MySQL Installer は MySQL 製品管理システムになります。
セットアップタイプを選択すると、MySQL Installer は、選択された各 MySQL 製品の必要な外部要件に関して、システムをチェックします。MySQL Installer は、足りないコンポーネントをダウンロードしてシステムにインストールするか、あるいはダウンロードの場所を指示して「Status」を「Manual」に設定します。
次のウィンドウは、インストールがスケジュールされている MySQL 製品をリストします。
コンポーネントがインストールされると、その「Status」が進捗のパーセントから「Complete」に変わります。
すべてのコンポーネントがインストールされると、次のステップでは最近インストールされた MySQL 製品のいくつかが構成されます。「Configuration Overview」
ウィンドウは、進捗を表示してから必要に応じて構成ウィンドウをロードします。この例では、MySQL Server 5.6.x を構成します。
MySQL Server の構成
MySQL Server の構成では、まずいくつかの「Type and Networking」オプションを定義します。
Server の構成タイプ
セットアップを記述する MySQL Server の構成タイプを選択します。この設定により、MySQL Server インスタンスに割り当てられるシステムリソースの量が決まります。
Developer: ほかに多数のアプリケーションをホストするマシンで、通常ユーザーの個人的なワークステーションです。このオプションでは、MySQL が最小のメモリーを使用するように構成されます。
Server: このマシンでは、Web サーバーなど、ほかにいくつかのアプリケーションが実行されています。このオプションでは、MySQL が中程度のメモリーを使用するように構成されます。
Dedicated: MySQL Server 実行専用のマシンです。サーバーでは、ほかに Web サーバーのような主要なアプリケーションが実行されていないため、このオプションでは利用可能なすべてのメモリーを MySQL が使用するように構成されます。
接続性
接続性オプションは、MySQL への接続方法を制御します。次のようなオプションがあります。
TCP/IP: TCP/IP ネットワークを有効にできます。そううしないとローカルホスト接続のみが許可されます。「Port Number」およびネットワークアクセス用にファイアウォールポートをオープンするかどうかも定義します。
Named Pipe: パイプを有効にしてパイプ名を定義します。
--enable-named-pipe
オプションを使用するのと同様です。Shared Memory: メモリー名を有効にしてから定義します。
--shared-memory
オプションを使用するのと同様です。
高度な構成
「Advanced Configuration」オプションをチェックした場合は、構成する追加の「Logging Options」が提供されます。これには、エラーログ、(クエリー実行に必要な秒数の構成を含む) スロークエリーログ、およびバイナリログのファイルパスの定義が含まれます。
アカウントとロール
次に、MySQL のアカウント情報を定義します。ルートパスワードの割り当ては必須です。
オプションで、事前定義されたユーザーロールを持つ MySQL ユーザーアカウントを追加できます。「DB Admin」などの事前定義ロールは、それぞれ独自の権限セットで構成されています。たとえば、「DB Admin」ロールは「DB Designer」ロールより多くの権限を持っています。「Role」ドロップダウンをクリックするとロールの説明のリストが表示されます。
MySQL Server がすでにインストールされている場合は、現在の Root のパスワード
も入力しなければなりません。
Windows サービス
次に、「Windows Service」詳細を構成します。これには、サービス名、起動時に MySQL Server をロードするかどうか、および MySQL Server の Windows サービスの実行方法が含まれます。
「Run Windows Services as ...」を「Custom User」を使用して構成する場合は、Microsoft Windows にサービスとしてログインする権限をカスタムユーザーが持っていなければなりません。また、このユーザーがこれらのユーザー権限で構成されるまで、 ボタンは無効です。
Microsoft Windows 7 では、これは, 「スタート」メニュー
、「コントロール パネル」
、「管理ツール」
、「ローカル セキュリティ ポリシー」
、「ローカル ポリシー」
、「ユーザー権利の割り当て」
、「サービスとしてログオン」
をロードすることで構成されます。ここで「ユーザーまたはグループの追加」
を選択してカスタムユーザーを追加し、次に 、 を選択して保存します。
高度なオプション
次の構成手順は、「Advanced Configuration」オプションをチェックした場合に使用可能になります。このセクションでは、MySQL のログファイルに関係するオプションを説明します。
すべてのリクエストした変更が適用される前に、「Apply Server Configuration」ページでは、実行される構成手順の詳細が示されます。
をクリックして、最後のページに進みます。このをクリックして構成手順を実行します。各手順が成功するとアイコンが白から緑に変わり、失敗するとプロセスは停止します。 タブをクリックしてログを表示します。
MySQL Installer 構成プロセスが終了すると、MySQL Installer は開始ページをリロードし、そこでインストールおよび構成に関連するその他のアクションを実行できます。
MySQL Installer が Microsoft Windows の「スタート」メニューの「MySQL」
グループに追加されます。MySQL Installer をオープンするとダッシュボードがロードされ、インストール済みの MySQL 製品がリストされます。また、その他の MySQL Installer のアクションが使用可能です。
MySQL 製品の追加
「Select Products and Features」ページがロードされます。
をクリックして新しい製品を追加します。これにより、ここで、インストールする MySQL 製品を左の「Available Products」ペインから選択してから、緑色の右矢印をクリックしてインストール用のキューに入れます。
オプションで、
をクリックして製品と機能の検索フィルタをオープンします。たとえば、まだ GA ステータスに到達していないベータ製品などの、リリース前の製品を選択に含めることがあります。
MySQL 製品のリリース前のバージョンをインストールする機能は、MySQL Installer 1.4.0 で加えられました。
インストールするすべての MySQL 製品を選択してから
をクリックして続行し、次に をクリックしてインストールプロセスを実行して、選択したすべての製品をインストールします。MySQL Installer は MySQL 製品カタログを保管しています。このカタログは手動または自動で更新でき、カタログの変更履歴も利用できます。
MySQL 製品カタログは MySQL Installer 1.4.0 で加えられました。
手動更新
MySQL 製品カタログは、Installer のダッシュボードで「Catalog」をクリックすることでいつでも更新できます。
そこから、
をクリックして製品カタログを更新します。自動更新
MySQL 製品カタログを 1 日 1 度自動的に更新するように MySQL Installer を構成できます。この機能を有効にして更新時間を設定するには、Installer ダッシュボードのレンチアイコンをクリックします。
次のウィンドウで、「Automatic Catalog Update」を構成します。この機能を有効または無効にして時間も設定します。
このオプションは Windows のタスクスケジューラを使用して「ManifestUpdate」という名前のタスクをスケジュールします。
変更履歴
MySQL Installer はすべての MySQL 製品の変更履歴を追跡しています。ダッシュボードから「Catalog」をクリックし、オプションでカタログを更新し (または「Do not update at this time」チェックボックスを切り替え)、 / をクリックしてから変更履歴を表示します。
MySQL Installer では、MySQL 製品をシステムから削除することもできます。MySQL 製品を削除するには、Installer のダッシュボードから「Remove」をクリックします。これにより、ウィンドウが開いてインストール済みの MySQL 製品が表示されます。削除する (アンインストールする) MySQL 製品を選択してから、 をクリックすると削除プロセスが開始します。
すべての MySQL 製品を選択するには、「Product」ラベルの左の [ ] チェックボックスをクリックします。
MySQL Installer では、MySQL 製品のインストールを変更するいくつかのオプションがあります。
アップグレードが利用可能な MySQL 製品は、メインダッシュボード上で強調表示されます。アップグレードが利用可能な製品には、バージョン番号の隣にアップグレードアイコンがあります。
利用可能なアップグレードは、最新のカタログがあることで判断されます。MySQL 製品カタログを最新の状態に維持する方法については、セクション2.3.3.1.1「MySQL 製品カタログ」を参照してください。
「Upgrade」をクリックしてアップグレード可能な製品のリストを表示します。この例では、MySQL Server 5.6.19 をバージョン 5.6.20 にアップグレードできることが示されています。
アップグレードする製品を選択 (チェック) し、オプションで「changes」リンクをクリックして製品のリリースノートをブラウザに表示します。 をクリックしてアップグレードプロセスを開始します。
MySQL Server アップグレードでは、サーバーのデータベースもチェックしてアップグレードします。この手順はオプションですがお勧めしています。
完了すると、製品がアップグレードされ使用できるようになります。MySQL Server アップグレードが、MySQL Server の再起動も行います。
MySQL Server などの一部の MySQL 製品には、「Reconfigure」オプションがあります。その MySQL 製品がインストールされたときに設定した構成オプションと同じものが開き、現在の値が事前に移入されます。
実行するには、メインダッシュボードで、再構成する MySQL 製品の「Quick Action」カラムの「Reconfigure」
リンクをクリックします。
MySQL Server の場合は、これにより見慣れた構成ウィザードが開きます。