MySQL Cluster Auto-Installer は 2 つのコンポーネントで構成されます。フロントエンドは、Firefox や Microsoft Internet Explorer などの標準的な Web ブラウザ内でロードおよび実行される Web ページとして実装された GUI クライアントです (セクション18.2.1.1「MySQL Cluster Auto-Installer の要件」を参照してください)。バックエンドは、ローカルマシンまたはユーザーがアクセスできる別のホストで実行されるサーバープロセス (ndb_setup.py) です。
これら 2 つのコンポーネント (クライアントとサーバー) は、標準の HTTP 要求および応答を使用して相互に通信します。バックエンドでは、バックエンドのユーザーがアクセスを許可された任意のホスト上の MySQL Cluster ソフトウェアプログラムを管理できます。MySQL Cluster ソフトウェアが別のホスト上にある場合、バックエンドは SSH を利用してアクセスし、Paramiko ライブラリを使用してリモートでコマンドを実行します (セクション18.2.1.1「MySQL Cluster Auto-Installer の要件」を参照してください)。
このセクションの残りの部分では、主に Web クライアントについて説明します。コマンド行ツールの使用方法の詳細は、セクション18.4.23「ndb_setup.py — MySQL Cluster のブラウザベース自動インストーラの開始」を参照してください。
MySQL Cluster Auto-Installer のインタフェース このセクションでは、MySQL Cluster Auto-Installer のレイアウトとナビゲーションについて説明します。Auto-Installer を Web ブラウザで最初に開くと、ここに示すような「ようこそ」画面が表示されます。

インストーラの UI にアクセスするには、「Create New MySQL Cluster」または「Continue Previous Cluster Configuration」のいずれかのオプションを選択します。Auto-Installer の一般的な画面には、次の要素が含まれています。
表示パネル 構成設定に関するデータとそれらを変更するためのコントロールが表示される中央の領域です。
ブレッドクラムナビゲーション GUI の左上および中央上部にあるブレッドクラムナビゲーションバーは、MySQL Cluster の構成の各ステップに対応する画面にリンクする一連のタイトルで構成されます。ブレッドクラムを使用すると、これらの段階の間を任意の順序でジャンプできます。
順次ナビゲーション これは、
、 、および というラベルが付いた一連のボタンで構成され、GUI の右下隅にあります。順次ナビゲーションは、指示された順序でステップ間を移動するために使用します。「設定」および「ヘルプ」メニュー これらのメニューは、GUI の右上隅 (ブレッドクラムナビゲーションバーの右側) にあります。
では、Auto-Installer の構成設定を確認 (場合によっては変更) できます。 は、インストーラの組み込みヘルプファイルにアクセスするために使用できます。
この図は、前述の各要素の場所を Auto-Installer の一般的なページで示したものです。図に重ね合わせた番号は、前のリストの番号に対応しています。

このセクションの残りの部分では、表示パネルを除くすべての要素について詳しく説明します。セクション18.2.1.3「MySQL Cluster Auto-Installer の使用」では、表示領域に表示されるパネルについて、各パネルの機能とそこに含まれるコントロールとともに説明します。
任意および順次ナビゲーション Auto-Installer には、MySQL Cluster 配備のセットアップと構成の異なる段階をカバーするページのいずれかが表示されます。ページ間を移動するには、次の 2 つの方法のいずれかを使用します。1 つ目は、さまざまなページのタイトルを表示するブレッドクラムトレイルナビゲーションツールバーです (現在のページのタイトルは強調表示され、無効になっています)。この中から目的のページのタイトルを選択すると、任意のページに任意の順序で移動できます。このツールバーを次に示します。

Auto-Installer に用意されている 2 つ目のナビゲーションメカニズムは、ページの右下にある順次ナビゲーションボタン
、 、および で構成されます。これを使用すると、特定の順序で次または前のページに移動したり、最後のページに移動したりできます。このボタンは必要に応じて有効および無効にして、最後のページをとばして進めないようにしたりできます。「設定」および「ヘルプ」メニュー これらのメニューは、このセクションの冒頭で説明したように、GUI の右上隅に並んで配置されています。
メニューの詳細を次に示します。
次のリストでは、
メニューのエントリについて説明します。-
SSH パスワードは保存されないため、使用している場合は、新しいセッションの開始時にもう一度入力する必要があります。
-
高度なパラメータは、一度設定すると、明示的に変更またはリセットするまで構成ファイル内で使用され続けます。これは、高度なパラメータが現在インストーラに表示されているかどうかは関係ありません。メニュー項目を無効にしても、パラメータの値はリセットされません。
インストーラのナビゲーション要素と同様に、ユーザーがそれまでに行なった選択に応じて、
メニューの 1 つ以上のエントリが無効になることがあります。展開時の
メニューを次に示します。
メニューには、次のリストで説明する複数のオプションがあります。
Auto-Installer では、ほとんどの入力ウィジェットでツールチップ形式のコンテキスト依存ヘルプも提供されます。これらのツールチップの 1 つは、ウィジェットやウィジェットラベルの横に表示されることがある小さい疑問符にマウスを合わせたときに表示されます。
また、MySQL Cluster の構成パラメータの名前は MySQL Cluster のオンラインドキュメント内の対応する説明にリンクされているため、特定のパラメータの名前をクリックすると、そのパラメータのドキュメントが別のウィンドウに表示されます。