このテーブルはスレッドグループあたりの統計をレポートします。グループごとに 1 行があります。テーブルには次のカラムがあります。
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TP_GROUP_ID
スレッドグループ ID です。これはテーブル内の一意のキーです。
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CONNECTIONS_STARTED
開始した接続の数です。
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CONNECTIONS_CLOSED
終了した接続の数です。
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QUERIES_EXECUTED
実行したステートメントの数です。この数は、ステートメントが実行を終了したときではなく、開始したときに増えます。
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QUERIES_QUEUED
実行を待ってキューに入れられた、受け取ったステートメントの数です。これは、スレッドグループがキューに入れることなく即座に実行を開始できたステートメントはカウントされません。即座に実行を開始できるのは、セクション8.11.6.2「スレッドプール操作」に記した条件に該当する場合です。
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THREADS_STARTED
開始したスレッドの数です。
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PRIO_KICKUPS
thread_pool_prio_kickup_timer
システム変数の値に基づいて、優先度の低いキューから優先度の高いキューに移動したステートメントの数です。この数が急速に増えた場合、変数の値を増やしてください。急速に増えるカウンタは、トランザクションが非常に早くから開始しないようにする優先度システムが機能していないことを意味します。InnoDB
の場合、これは、同時トランザクションが非常に多いためにパフォーマンスが低下している可能性が高くなっています。 -
STALLED_QUERIES_EXECUTED
thread_pool_stall_limit
システム変数の値よりも長い時間実行しているため、停止したと定義されるようになったステートメントの数です。 -
BECOME_CONSUMER_THREAD
コンシューマスレッドロールがスレッドに割り当てられた回数です。
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BECOME_RESERVE_THREAD
予約スレッドロールがスレッドに割り当てられた回数です。
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BECOME_WAITING_THREAD
待機スレッドロールがスレッドに割り当てられた回数です。ステートメントがキューに入れられると、これは、通常の操作であっても、非常に頻繁に起こります。したがって、ステートメントがキューに入れられたシステムの負荷が高い場合には、この値が急速に増加しても正常です。
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WAKE_THREAD_STALL_CHECKER
複数のステートメントをできるだけ処理したり、待機スレッドロールに対処したりするために、スレッドのウェイクアップまたは作成を、停止チェックスレッドで決定した回数です。
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SLEEP_WAITS
THD_WAIT_SLEEP
待機の数です。たとえばSLEEP()
関数を呼び出すことによってスレッドがスリープになると発生します。 -
DISK_IO_WAITS
THD_WAIT_DISKIO
待機の数です。ファイルシステムキャッシュにヒットしない可能性のあるディスク I/O をスレッドが実行すると発生します。ファイルに対する通常の読み取りおよび書き込みの場合ではなく、バッファープールがディスクに対してデータを読み取りおよび書き込むときに、このような待機が起こります。 -
ROW_LOCK_WAITS
別のトランザクションによる行ロックの解放を待っている
THD_WAIT_ROW_LOCK
待機の数です。 -
GLOBAL_LOCK_WAITS
グローバルロックの解放を待っている
THD_WAIT_GLOBAL_LOCK
待機の数です。 -
META_DATA_LOCK_WAITS
メタデータロックの解放を待っている
THD_WAIT_META_DATA_LOCK
待機の数です。 -
TABLE_LOCK_WAITS
ステートメントがアクセスする必要のあるテーブルのロック解除を待っている
THD_WAIT_TABLE_LOCK
待機の数です。 -
USER_LOCK_WAITS
ユーザースレッドで構築された固有のロックを待っている
THD_WAIT_USER_LOCK
待機の数です。 -
BINLOG_WAITS
バイナリログの解放を待っている
THD_WAIT_BINLOG_WAITS
待機の数です。 -
GROUP_COMMIT_WAITS
THD_WAIT_GROUP_COMMIT
待機の数です。その他のパーティーがトランザクションの担当分を完了するまで、グループコミットが待機する必要があるときに発生します。 -
FSYNC_WAITS
ファイル同期操作を待っている
THD_WAIT_SYNC
待機の数です。