INNODB_FT_DELETED
テーブルは、InnoDB
テーブルの FULLTEXT
インデックスから削除された行を記録します。InnoDB
FULLTEXT
インデックスに対する DML 操作中の負荷の大きなインデックスの再編成を避けるために、新しく削除された単語に関する情報は個別に格納され、テキスト検索を行うときに検索結果からフィルタで除去されて、InnoDB
テーブルの OPTIMIZE TABLE
ステートメントを発行するときにのみメインの検索インデックスから削除されます。詳細は、InnoDB 全文インデックスの最適化を参照してください。
このテーブルは最初から、構成変数 innodb_ft_aux_table
の値を、test/articles
など、FULLTEXT
インデックスを含むテーブルの名前 (データベース名を含む) に設定するまで空です。
関連する使用法と使用例については、セクション14.14.4「InnoDB INFORMATION_SCHEMA FULLTEXT インデックステーブル」を参照してください。
表 21.26 INNODB_FT_DELETED のカラム
カラム名 | 説明 |
---|---|
DOC_ID |
新たに削除された行のドキュメント ID。この値は、ベースとなるテーブルに対して定義した ID カラムの値を反映することも、テーブルに適切なカラムが含まれないときに InnoDB によって生成されたシーケンス値にすることもできます。削除された行のデータが OPTIMIZE TABLE ステートメントによって FULLTEXT インデックスから物理的に削除される前にテキスト検索を行う場合、この値は innodb_ft_index_table テーブルの行をスキップするために使用されます。詳細は、InnoDB 全文インデックスの最適化を参照してください。 |
例:
mysql> SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_FT_DELETED;
+--------+
| DOC_ID |
+--------+
| 6 |
| 7 |
| 8 |
+--------+
3 rows in set (0.00 sec)
注:
DESCRIBE
またはSHOW COLUMNS
を使用して、データ型とデフォルト値を含む、このテーブルのカラムに関する追加情報を表示します。このテーブルをクエリーするには
PROCESS
権限が必要です。InnoDB
FULLTEXT
検索の詳細は、セクション14.2.13.3「FULLTEXT インデックス」およびセクション12.9「全文検索関数」を参照してください。