slabs
統計を取得するには、stats slabs
コマンドまたは同等の API を使用します。
スラブ統計には、キャッシュ内に情報を格納するために作成され、割り当てられたスラブに関する情報が示されます。個々のスラブクラスに関する情報とスラブの全体的な統計の両方を取得します。
STAT 1:chunk_size 104
STAT 1:chunks_per_page 10082
STAT 1:total_pages 1
STAT 1:total_chunks 10082
STAT 1:used_chunks 10081
STAT 1:free_chunks 1
STAT 1:free_chunks_end 10079
STAT 9:chunk_size 696
STAT 9:chunks_per_page 1506
STAT 9:total_pages 63
STAT 9:total_chunks 94878
STAT 9:used_chunks 94878
STAT 9:free_chunks 0
STAT 9:free_chunks_end 0
STAT active_slabs 2
STAT total_malloced 67083616
END
各スラブクラスの個々の統計には、プリフィクスとしてスラブ ID が付いています。割り当てられた各スラブには、サイズのもっとも小さいものから大きいものまで順に、一意の ID が付けられます。このプリフィクス番号は、指定された増大係数から計算されたチャンクに基づくスラブクラス番号を示しています。したがって、この例では 1 が最初のチャンクサイズであり、9 が 9 番目に割り当てられたチャンクサイズです。
各チャンクサイズに対して返されるパラメータと各パラメータの説明を、次の表に示します。
統計 | 説明 | バージョン |
---|---|---|
chunk_size |
このスラブクラス内の各チャンクに割り当てられたスペース。 | |
chunks_per_page |
このスラブクラスの 1 つのページに含まれるチャンクの数。 | |
total_pages |
このスラブクラスに割り当てられたページの数。 | |
total_chunks |
このスラブクラスに割り当てられたチャンクの数。 | |
used_chunks |
項目に割り当てられたチャンクの数。 | |
free_chunks |
項目にまだ割り当てられていないチャンクの数。 | |
free_chunks_end |
最後に割り当てられたページの最後にある空きチャンクの数。 | |
get_hits |
このチャンクの取得ヒットの数 | 1.3.x |
cmd_set |
このチャンクに対する設定コマンドの数 | 1.3.x |
delete_hits |
このチャンクの削除ヒットの数 | 1.3.x |
incr_hits |
このチャンクの増分ヒットの数 | 1.3.x |
decr_hits |
このチャンクの減分ヒットの数 | 1.3.x |
cas_hits |
このチャンクの CAS ヒットの数 | 1.3.x |
cas_badval |
このチャンクで既存の値が一致しなかった CAS ヒットの数 | 1.3.x |
mem_requested |
このチャンク内の要求メモリーの実際のメモリー量 | 1.4.1 |
次に示す追加の統計は、チャンク単位ではなく、サーバー全体の情報を対象としています。
統計 | 説明 | バージョン |
---|---|---|
active_slabs |
割り当てられたスラブクラスの合計数。 | |
total_malloced |
スラブのページに割り当てられたメモリーの合計量。 |
スラブ統計のキー値は、chunk_size
と、対応する total_chunks
および used_chunks
パラメータです。これらは、システム内のチャンクのサイズ使用状況の目安になります。1 つのキー/値ペアが適切なサイズのチャンクに配置されます。
これらの統計から、サイズとチャンクの割り当ておよび分布を把握できます。多くの項目をいくつかの大幅に異なるサイズで格納する場合は、チャンクとメモリーの浪費を防ぐため、チャンクサイズの増大係数をより大きなステップで増加するように調整してください。増大係数が不適切であることを示すわかりやすい兆候は、スラブクラスの数が多いのに、各スラブ内で実際に使用されているチャンクの数が比較的少ないことです。増大係数を増やすと、作成されるスラブクラスの数が減るため、割り当てられたページをより有効に利用できます。