接続サマリーテーブルは、スレッド単位ではなく、アカウント、ユーザー、またホストごとにアグリゲーションが行われることを除いて、対応する events_
テーブルに似ています。
xxx
_summary_by_thread_by_event_name
パフォーマンススキーマは、イベント名とアカウント、ユーザー、またはホストで接続統計を集計するサマリーテーブルを保守します。待機、ステージ、およびステートメントイベントを集計する個別のテーブルのグループを使用でき、それによってこの一連の接続サマリーテーブルが得られます。
events_waits_summary_by_account_by_event_name
: アカウントおよびイベント名ごとに要約された待機イベントevents_waits_summary_by_user_by_event_name
: ユーザー名およびイベント名ごとに要約された待機イベントevents_waits_summary_by_host_by_event_name
: ホスト名およびイベント名ごとに要約された待機イベントevents_stages_summary_by_account_by_event_name
: アカウントおよびイベント名ごとに要約されたステージイベントevents_stages_summary_by_user_by_event_name
: ユーザー名およびイベント名ごとに要約されたステージイベントevents_stages_summary_by_host_by_event_name
: ホスト名およびイベント名ごとに要約されたステージイベントevents_statements_summary_by_account_by_event_name
: アカウントおよびイベント名ごとに要約されたステートメントイベントevents_statements_summary_by_user_by_event_name
: ユーザー名およびイベント名ごとに要約されたステートメントイベントevents_statements_summary_by_host_by_event_name
: ホスト名およびイベント名ごとに要約されたステートメントイベント
つまり、接続サマリーテーブルは、形式 events_
の名前を持ちます。ここで xxx
_summary_yyy
_by_event_namexxx
は waits
、stages
、または statements
で、yyy
は account
、user
、または host
です。
接続サマリーテーブルは中間アグリゲーションレベルを提供します。
テーブルは接続サマリーテーブルより詳細ですxxx
_summary_by_thread_by_event_name
テーブルは接続サマリーテーブルより詳細ではありませんxxx
_summary_global_by_event_name
各接続サマリーテーブルには、テーブルのイベントの集計方法を示す 1 つまたは複数のグループ化カラムがあります。イベント名は、setup_instruments
テーブル内のイベントインストゥルメントの名前を表します。
名前に
_by_account
のあるテーブルでは、USER
、HOST
、およびEVENT_NAME
カラムで、アカウントとイベント名ごとにイベントがグループ化されます。名前に
_by_host
のあるテーブルでは、HOST
およびEVENT_NAME
カラムで、ホスト名とイベント名ごとにイベントがグループ化されます。名前に
_by_user
のあるテーブルでは、USER
およびEVENT_NAME
カラムで、ユーザー名とイベント名ごとにイベントがグループ化されます。
すべての接続サマリーテーブルには、集計された値を格納するこれらのサマリーカラムがあります。COUNT_STAR
、SUM_TIMER_WAIT
、MIN_TIMER_WAIT
, AVG_TIMER_WAIT
、および MAX_TIMER_WAIT
。これらは events_waits_summary_by_instance
テーブル内の同じ名前のカラムに似ています。ステートメントの接続サマリーテーブルには、ステートメントの種類を集計する追加の SUM_
カラムがあります。
xxx
接続サマリーテーブルは MySQL 5.6.3 で追加されました。
TRUNCATE TABLE
は接続サマリーテーブルに使用できます。それは、行を削除するのではなく、サマリーカラムを 0 にリセットします。さらに、接続サマリーテーブルは、それらが依存する接続テーブルが切り捨てられた場合に、暗黙的に切り捨てられます。表22.2「暗黙的なテーブル切り捨ての効果」 に接続テーブルの切り捨てと暗黙的に切り捨てられるテーブルの関係を説明しています。
表 22.2 暗黙的なテーブル切り捨ての効果
切り捨てられたテーブル | 暗黙的に切り捨てられたサマリーテーブル |
---|---|
accounts |
%_by_account% 、%_by_thread% に一致する名前を持つテーブル |
hosts |
%_by_account% 、%_by_host% 、%_by_thread% に一致する名前を持つテーブル |
users |
%_by_account% 、%_by_user% 、%_by_thread% に一致する名前を持つテーブル |