MySQL サーバーと MySQL Connector/C のインストールパッケージは、どちらも MySQL C API クライアントプログラムを構築して実行するために必要なファイルを提供します。このセクションでは、両方の製品を同じシステムにインストールできる場合について説明します。一部のパッケージング形式では、これは競合せずに可能です。ほかの場合は、両方の製品を同時にインストールすることはできません。
この説明では、両方の製品に対して類似したパッケージの種類 (たとえば両方の製品に対して RPM パッケージ) を使用することを前提としています。パッケージングの種類間の共存 (一方の製品に対して RPM パッケージを使用し、他方に対して tar ファイルパッケージを使用するなど) については説明しません。Oracle によって提供されたパッケージとサードパーティーベンダーによって提供されたパッケージの共存についても説明しません。
両方の製品をインストールする場合、ヘッダーファイルとライブラリのいずれかのセットを選択するように、開発ツールや実行時環境を調整する必要があることがあります。セクション23.7.4.1「C API クライアントプログラムの構築」およびセクション23.7.4.3「C API クライアントプログラムの実行」を参照してください。
tar および Zip ファイルパッケージは、それらのアンパック先のディレクトリの下にインストールされます。たとえば、MySQL サーバーと MySQL Connector/C の tar パッケージを /usr/local
の下にアンパックでき、それらは競合せずに、個別のディレクトリ名にアンパックされます。
Windows MSI インストーラはそれらの独自のインストールディレクトリを使用するため、MySQL サーバーと MySQL Connector/C のインストーラは競合しません。
OS X DMG パッケージは、同じ親ディレクトリの下でも、異なるサブディレクトリ内にインストールされるため、競合はありません。例:
/usr/local/mysql-5.6.11-osx10.7-x86_64/
/usr/local/mysql-connector-c-6.1.0-osx10.7-x86/
Solaris PKG パッケージは、同じ親ディレクトリの下でも、異なるサブディレクトリ内にインストールされるため、競合はありません。例:
/opt/mysql/mysql
/opt/mysql/connector-c
Solaris MySQL Connector/C インストーラは、/usr/bin
や /usr/lib
などのシステムディレクトリから、インストールディレクトリへのシンボリックリンクを作成しません。それは、インストール後に必要に応じて、手動で行う必要があります。
RPM インストールでは、複数の種類の RPM パッケージがあります。MySQL サーバーの shared
および devel
RPM パッケージは対応する MySQL Connector/C RPM パッケージに似ています。MySQL サーバー RPM パッケージと MySQL Connector/C RPM パッケージは、クライアントライブラリ関連ファイルに同じインストールの場所を使用するため、これらの RPM パッケージの種類は共存できません。これは次の条件が当てはまることを意味します。
MySQL サーバー
shared
およびdevel
RPM パッケージがインストールされている場合、それらは C API ヘッダーおよびライブラリを提供し、MySQL Connector/C RPM パッケージをインストールする必要はありません。とにかく MySQL Connector/C パッケージをインストールする場合は、まず対応する MySQL サーバーパッケージを削除する必要があります。MySQL Connector/C RPM パッケージをすでにインストールしている場合に MySQL サーバー RPM パッケージをインストールするには、まず MySQL Connector/C RPM パッケージを削除する必要があります。
shared
および devel
以外の MySQL サーバー RPM パッケージは MySQL Connector/C パッケージと競合しないため、MySQL Connector/C がインストールされている場合にもインストールできます。これには mysqld サーバー自体を含むメインサーバー RPM が含まれます。