これらのリポジトリオプションは、データのバックアップ元やバックアップのリストア先など、データベースサーバーに関連する各種パラメータを指定します。
これらのオプションは、次の操作でのみ使用します。
バックアップ作成操作:
backup
、backup-and-apply-log
、backup-to-image
。リストア操作:
copy-back
、copy-back-and-apply-log
。
バックアップ時にデータベース接続を使用できる場合、ソースリポジトリを表すパラメータは無視され、データベース接続から取得された対応する値によって上書きされます。
MySQL サーバーに対してこれらのオプションを指定する方法については、オプション名をクリックして、MySQL リファレンスマニュアルの説明を参照してください。
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datadir
=PATH
これは、MySQL インスタンスで使用される
datadir
値です。.frm
ファイルはインスタンス内のデータベースにちなんで名付けられたサブディレクトリ内のここに存在します。データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。 これは MySQL サーバーと MySQL Enterprise Backup の両方にきわめて重要なパラメータです。
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innodb_data_home_dir
=PATH
InnoDB データファイルが存在するディレクトリを指定します。通常
datadir
と同じですが、別にすることもできます。このパラメータは、
innodb_data_file_path
=SIZE
とともに、MySQL サーバー内のibdata1
、ibdata2
などの InnoDB データファイルが置かれる場所を決定します。一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。
その値は次のように取得されます。
innodb_data_home_dir
を指定しない場合、datadir
の値が継承されます。innodb_data_home_dir
が相対パスの場合、そのパスはdatadir
値に相対的 (つまりその下) に配置されます。""
のinnodb_data_home_dir
は/
ルートディレクトリを表します。innodb_data_home_dir
が絶対パスの場合、その値はそのまま使用されます。
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innodb_data_file_path
=VALUE
InnoDB データファイルの名前とサイズを指定します。例:
ibdata1:32M;ibdata2:32M:autoextend /abs/path/ibdata1:32M:autoextend innodb-dir/ibdata1:32M:autoextend
データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。
このパラメータは innodb_data_home_dir とともに、サーバーリポジトリ内の InnoDB データファイル (
ibdata1
、ibdata2
など) が存在する場所を指定します。一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。データベース接続を使用できない場合、それを指定する必要があります。
初期ファイル名が
/
文字で始まっているかどうかに関係なく、ファイルはinnodb_data_home_dir
値に相対的に配置されます。 -
innodb_log_group_home_dir
=PATH
サーバーリポジトリ内の InnoDB ログが存在する場所を指定します。通常
datadir
と同じですが、別にすることもできます。その値は次のように取得されます。
innodb_log_group_home_dir
を指定しない場合、datadir
の値が継承されます。innodb_log_group_home_dir
が相対パスの場合、そのパスはdatadir
値に相対的 (つまりその下) に配置されます。innodb_log_group_home_dir
が絶対パスの場合、その値はそのまま使用されます。
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ローテーションされる前の InnoDB ログファイル数を指定します。
一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。データベース接続を使用できない場合、それを指定する必要があります。
データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。
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innodb_log_file_size
=SIZE
次のログファイルに切り替えるまでの単一の InnoDB ログファイルの最大サイズを指定します。例: 20M。
一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。データベース接続を使用できない場合、それを指定する必要があります。
データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。
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innodb_page_size
=SIZE
すべての InnoDB テーブルスペースのページサイズを指定します。
一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。データベース接続を使用できない場合、それを指定する必要があります。
データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。
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innodb_checksum_algorithm
=NAME
InnoDB テーブルスペースの検証に使用されるチェックサムアルゴリズムの名前を指定します。デフォルトは
innodb
です。一般に、値はデータベース接続を使用して自動的に取得されるため、このオプションを指定する必要はありません。データベース接続を使用できない場合、それを指定する必要があります。
データベース接続が存在している場合、値は自動的に取得され、指定した値はすべてオーバーライドされます。