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MySQL Enterprise Backup 製品によるバックアップとリストアに関する問題をトラブルシューティングするには、次の点を考慮してください。
何らかの問題のトラブルシューティングの前に、付録A「MySQL Enterprise Backup の制限」で製品の既知の制限と制約を理解しておいてください。
mysqlbackup が、オペレーティングシステムの呼び出し時に問題を検出した場合、対応する OS エラーコードを返します。これらのエラーコードの意味と解決方法については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照する必要がある場合があります。
mysqlbackup コマンドからの出力は
stdout
ではなくstderr
に送信されます。デフォルトで、同じ出力がエラー診断に使用されるbackup_dir
内のログファイルにも保存されます。このロギング機能の構成方法の詳細については、セクション5.1.12「メッセージロギングオプション」を参照してください。増分バックアップでは、一連の期間を指定する場合に注意が必要です。各バックアップの最後に、最終 LSN 値を記録し、その値を次の増分バックアップで指定する必要があります。さらに、一連の増分バックアップからのすべての変更が含まれるように、まずリストアするフルバックアップが正しく準備されていることを確認する必要もあります。
mysqlbackup コマンドの進行に従って、進行状況情報が
mysql.backup_progress
テーブルに書き込まれます。コマンドは、バックアップ操作を終了すると、mysql.backup_history
テーブルにステータス情報を記録します。これらのテーブルをクエリーして、進行中のジョブをモニターし、さまざまな段階で必要とされた時間を確認して、エラーが発生していないかどうかをチェックできます。