MySQL レプリケーションを使用して、マスターサーバーと一連のスレーブサーバー間でデータを同期させるシステムでは、バックアップ操作とリストア操作が特に重要です。レプリケーション構成で、MySQL Enterprise Backup は、システムイメージ全体を処理し、新しいスレーブサーバーをセットアップしたり、スレーブサーバーへの不要な作業を避ける効率的な方法で、マスターサーバーをリストアしたりするために役立ちます。選択する複数のスレーブサーバーを設置すると、バックアップを実行する場所に関する柔軟性が高まります。バイナリログを有効にすると、最後のバックアップより後の時点でも、任意の時点へのリストアに関する柔軟性が高まります。
MySQL Server 5.6 以上での GTID のサポート
MySQL Enterprise Backup は MySQL 5.6 の GTID 機能をサポートします。
GTID 機能は、mysqlbackup コマンドがジョブの進行状況と履歴を記録するために使用する CSV テーブルと互換性があります。
GTID 機能を使用するサーバーをバックアップすると、mysqlbackup は、バックアップデータの一部として、ファイル
gtid_executed.sql
を生成します。このファイルにはGTID_PURGED
構成オプションを設定する SQL ステートメントが含まれます。バックアップデータをスレーブサーバーにリストアした後に、mysql コマンドラインを使用して、このファイルを実行します。オプションで、mysql によってこれを実行する前に、このファイル内のCHANGE MASTER
コマンドのコメントを解除して、必要な認証パラメータを追加することができます。GTID を使用していないサーバーの場合、前のように、
--slave-info
オプションを使用して、後でibbackup_slave_info
ファイルを編集して実行することができます。