mysqlbackup はバックアップを作成する際に、データベース接続を使用して、SQL コマンドを MySQL サーバーに送信します。一般的な接続の詳細は、MySQL リファレンスマニュアルの「MySQL サーバーへの接続」の説明と同じです。
mysqlbackup 呼び出しの一部として、MySQL サーバーへの接続に必要な適切な --user
、--password
、--port
、および --socket
オプションを指定します。
MySQL 構成ファイルの「mysqlbackup」
または「client」
セクション内または mysqlbackup コマンド行オプションから、次の接続固有のオプションを指定できます。mysqlbackup はデフォルトの構成ファイルを読み取り、次にコマンド行に指定された my.cnf
ファイルを読み取ります。
mysqlbackup は
「client」
グループから--user
、--password
、--port
、および--socket
オプションのみを読み取り、ほかのすべての接続オプションを無視します。--password
の値を指定しないと、コマンドによってキーボードからの入力が求められます。--host
オプションは、互換性のため構成ファイルで使用できますが、現在無効です。mysqlbackup コマンドは常にローカルサーバーの IP アドレスに接続します。
Options Common to mysqld
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--login-path=name
--port=port-num
--protocol=tcp|socket|pipe|memory
--pipe [ alias for --protocol=pipe ]
--user=name [ short option: -u ]
--host=hostname
--socket=name
--shared-memory-base-name=value [Windows only]
--character-sets-dir=PATH
--default-character-set=VALUE
--secure-auth [ Don't connect to pre-4.1.1 server ]
--password[=value] [ short option: -p ]
--connect_timeout
--ssl [ Enalbe SSL for connection ]
--ssl-key=file_name
--ssl-cert=file_name
--ssl-ca=file_name
--ssl-capath=directory_name
--ssl-cipher=cipher_list
--ssl-verify-server-cert
Connection Options Specific to mysqlbackup
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--no-connection
--connect-if-online
mysql コマンドによって使用されるほかのほとんどの接続パラメータは認識されますが、通知なく無視されます。不明な接続パラメータによって、mysqlbackup コマンドは停止します。
次の接続オプションは mysqlbackup に固有です。
-
--no-connection
オプションは、ほかの接続オプションより優先され、ファイルレベルの操作を使用して、バックアップを実行します。このオプションを使用する場合、値が通常データベース接続経由で自動的に取得される多くのオプションを、構成ファイル内またはコマンド行に指定する必要があります。警告このオプションは
--no-history-logging
オプションと--no-locking
オプションも有効にするため、これにより、バックアップ操作中にテーブルが変更された場合に、InnoDB 以外のデータに不整合が発生する可能性があります。さらに、これは後続の増分バックアップにも影響することがあります。詳細については、--incremental-base
オプションの説明を参照してください。 -
デフォルトで、データベース接続は、初期段階でソースリポジトリ構成を取得するためと InnoDB 以外のデータのコピー中にテーブルをロックするための両方のバックアップ操作に使用されます。このオプションにより、mysqlbackup は両方のフェーズで接続を試行しますが、接続を確立できない場合でも続行します。接続を確立できない場合、処理は
--no-connection
オプションを使用した場合と同じになります。このオプションは、バックアップ操作時にデータベースサーバーが停止した場合など、緊急の状況で役立つことがあります。