これらのオプションは単一ファイルバックアップに関連付けられています。それらは、単一イメージバックアップをパックまたはアンパックする mysqlbackup サブコマンドの backup-to-image
、image-to-backup-dir
、backup-dir-to-image
、list-image
、および extract
と組み合わせて使用します。使用情報については、セクション3.3.5「単一ファイルバックアップの作成」を参照してください。
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--backup-image
=IMAGE
コマンド行形式 --backup-image=IMAGE
型 ファイル名 単一ファイルバックアップに使用するファイルのパス名を指定します。デフォルトで、単一ファイルバックアップは、テープバックアップや ssh 関連のネットワークコマンドなどのその他のコマンドに直接パイプできるように、標準出力にストリーミングされます。
オプションでイメージ名の前に
file:
を付けて、ファイル I/O を示すことができます (デフォルト)。テープバックアップの場合、イメージ名の前にsbt:
を付けます。テープバックアップの詳細については、セクション3.3.5.2「テープへのバックアップ」を参照してください。
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--src-entry
=PATH
コマンド行形式 --src-entry=PATH
型 パス名 単一ファイルバックアップから抽出するファイルやディレクトリを識別します。このオプションは
extract
コマンドで使用します。引数がディレクトリである場合、そのすべてのファイルとサブディレクトリの内容が抽出されます。引数にパターンマッチング表現は使用できません。オプションで、--dst-entry
オプションを指定して、その元のパス名と異なる場所にあるファイルやディレクトリを抽出することもできます。例:
src-entry=meta/comments.txt
は 1 つのファイルcomments.txt
のみを抽出し、src-entry=meta
はmeta
サブディレクトリのディレクトリツリー全体を抽出します。デフォルト: すべてのエントリが抽出されます。
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--dst-entry
=PATH
コマンド行形式 --dst-entry=PATH
型 パス名 単一のファイルやディレクトリをユーザー指定のパスに抽出するために、単一ファイルバックアップで使用します。このオプションを使用するには、
--src-entry
オプションを指定する必要があります。このオプションは、-src-entry=
オプションで指定されたエントリに対応する、バックアップイメージ内の選択したエントリの宛先パスを指定します。エントリは単一ファイルまたは単一ディレクトリを指すことができます。たとえば、バックアップイメージからコメントファイルを取得し、それをPATH
/tmp/my-comments.txt
という名前で保存するには、次のようなコマンドを使用します。mysqlbackup --src-entry=meta/comments.txt \ --dst-entry=/tmp/my-comments.txt \ --backup-image=/var/myimage.bki extract
同様に、単一ファイルバックアップ内の
meta
ディレクトリのすべての内容を/data/my-meta
という名前で抽出するには、次のようなコマンドを使用します。mysqlbackup --src-entry=meta \ --dst-entry=/data/my-meta \ --backup-image=/var/myimage.bki extract
指定するパスはワイルドカード拡張子や正規表現を使用しない単純なパス名です。
デフォルト: デフォルトで、元のパス名が使用され、ローカルファイルシステムにファイルが作成されます。
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--sbt-database-name
=NAME
コマンド行形式 --sbt-database-name=NAME
型 文字列 デフォルト MySQL
テープバックアップの場合、このオプションは、メディアとポリシーの選択についてのメディア管理ソフトウェア (MMS) へのヒントとして使用できます。この名前は MySQL データベース名とは関係ありません。それは MMS によって使用される用語です。使用の詳細については、セクション3.3.5.2「テープへのバックアップ」を参照してください。
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--sbt-lib-path
=PATH
コマンド行形式 --sbt-lib-path=PATH
型 ファイル名 テープバックアップを管理するソフトウェアによって使用される SBT ライブラリのパス名。これを指定しない場合、オペレーティングシステム固有の検索方法を使用して、
libobk.so
(UNIX) またはorasbt.dll
(Windows) が見つけられます。使用の詳細については、セクション3.3.5.2「テープへのバックアップ」を参照してください。
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--sbt-environment
=VAR
=value
,...コマンド行形式 --sbt-environment=VAR1=value1[,VAR2=value2[,...]] SBT API provider)
型 文字列 mysqlbackup の各呼び出しの前後での環境変数の設定と設定解除の代替方法として、製品固有の環境変数を Oracle Secure Backup または別の SBT 互換バックアップ管理製品に渡します。
このオプションのパラメータは、Oracle Database の RMAN ツールに似た構文を使用した鍵と値のペアのカンマ区切りのリストです。たとえば、
--sbt-environment=VAR1=val1,VAR2=val2,VAR3=val3
です。環境変数によって制御可能な機能を確認するには、バックアップ管理製品のドキュメントを参照してください。たとえば、Oracle Secure Backup 製品では、
OB_MEDIA_FAMILY
、OB_DEVICE
、およびOB_RESOURCE_WAIT_TIME
などの環境変数を定義します。--sbt-environment="OB_MEDIA_FAMILY=my_mf,OB_DEVICE=my_tape"
などのオプションを指定して、mysqlbackup でそれらの変数を設定できます。引数文字列にコマンドシェルによって認識される空白や特殊文字が含まれる場合は、引数文字列全体を引用符で囲みます。等号やカンマをエスケープするには、
\
文字を使用します。たとえば、--sbt-environment="VAR1=multiple words,VAR2=<angle_brackets>,VAR3=2+2\=4"
となります。
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--disable-manifest
meta
サブディレクトリ内に存在するbackup_create.xml
およびbackup_content.xml
である、バックアップ操作の マニフェストファイルの生成を無効にします。