mysqlbackup は重要な進行状況とエラー情報を stderr
ストリームに書き込みます。この情報は、多くの場合に操作中に発生する問題を突き止めるためにきわめて貴重です。MySQL Enterprise Backup 3.9 から、任意のデバッグプロセスでエラー情報に簡単にアクセスできるように、stderr
ストリームへの出力はデフォルトでログファイルにも保存されます (ほとんどの mysqlbackup 操作で)。
メッセージロギングは Unix のようなシステムの tee プロセスのように機能し、プログラムの出力が分離されて、表示され、ファイルに保存されます。生成されるログファイルは次の形式で名前が付けられます。MEB_
。ここで timestamp
_operation
.logoperation
は実行された mysqlbackup 操作 (backup
、apply-log
など) で、timestamp
は操作が実行された日時です。これはログファイルの名前の例です。
MEB_2013-06-24.16-32-43_backup.log
MEB_2013-06-28.11-07-18_apply_log.log
MEB_2013-06-29.10-08-06_list_image.log
次のオプションはメッセージロギング機能を制御します。
-
メッセージロギングをスキップします。ロギングはデフォルトでオンにされ (
list-image
およびvalidate
操作を除きます。詳細については、--messages-logdir
オプションの説明を参照してください)、このオプションによってオフにされます。 -
コマンド行形式 --messages-logdir=PATH
型 ディレクトリ名 デフォルト backup_dir/meta
メッセージログを格納するための既存のディレクトリのパス名を指定します。指定したディレクトリが存在しない場合、メッセージロギングが失敗し、エラーメッセージを返します。このオプションを省略した場合、
backup_dir/meta
のデフォルトのディレクトリが使用されます。注記このオプションを使用して、
list-image
およびvalidate
操作のメッセージロギングをオンにします。2 つの操作では、ファイルが変更されず、通常それらのデバッグにメッセージログが必要ないため、メッセージロギングはデフォルトでオフにされます。さらに、2 つの操作ではbackup_dir/meta
のデフォルトのパス名は意味がないため、メッセージロギングをオンにし、ログファイルを保存するディレクトリのパス名を指定するために、このオプションが必要です。ただし、--skip-messages-logdir
オプションも指定した場合、それが優先され、メッセージロギングがスキップされます。
次は、メッセージロギングの制御方法を示す例です。
これによって、デフォルトの設定のため、ディレクトリ /home/backup_dir/meta
に backup
操作のログファイルが作成されます。
$MYSQLBACKUP -uroot --port=3306 --backup-dir=/home/backup_dir backup
これは、backup
操作のメッセージロギングをスキップします。
$MYSQLBACKUP -uroot --port=3306 --backup-dir=/home/backup_dir \
--skip-messages-logdir backup
これにより、apply-log
操作のログファイルが、デフォルトの場所ではなく、/home/teelog_dir
という既存のディレクトリに作成されます。
$MYSQLBACKUP -uroot --port=3306 --backup-dir=/home/backup_dir \
--messages-logdir=/home/teelog_dir apply-log
これにより、list-image
操作のログファイルが、/home/teelog_dir
という既存のディレクトリに作成されます。
$MYSQLBACKUP -uroot --port=3306 --backup-image=/backup/my.mbi \
--messages-logdir=/home/teelog_dir list-image